2013年05月28日(火) |
私は、自分の幸せを心の底から追求してよい。 |
その言葉に出会った瞬間、「よし別れよう」と思った。
私は、私の幸せを心の底から追求して、良いのなら。
旦那とは、続けたくない。
それが、私の、答えだった。
家族でなければ、親友。
そんな感じで、いたい。
もちろん、相手がいいと言えばの話、だけど。
ずっと迷っていた。
友達は皆、別れるのは慎重になった方がいいという。
彼と、レスを解消する方向じゃダメなの? という。
ダメなの。元々興味のない人に興味を持たせる努力なんて、しても無駄だしそれでますます悲しくなるのがいやなの。
そう、伝えながらも、確かに旦那みたいに私のことを理解し、許し、愛してくれている人はいないな、とも思うから、ずっと迷いが振りきれなかった。
だけどそれはやっぱり、友達の目や、旦那の条件や、旦那への罪悪感や、親の悲しむ顔や、そういったものを考慮しての迷いであって。
私の気持ちが、迷っている訳ではなかった。
好きに生きて、いいんだよって言われたら。
間違いなく、離婚を選ぶと確信したときに。
自分の、本当の気持ちが見えて、おかしな話だけど自分でもほっとした。
そうして今度は、皆が反対するあの人のことを、考える。
前回、会ってくれたとき。
改札の前にいる彼を見て、久々「あれ、私この人のこと好きなんだっけ」という感覚に陥った。
旦那との結婚前にも起こったことのある、愛情がリセットされたような、ものすごい冷めたような感覚。
分からないまま、家に招いて。
お酒を飲んで酔っ払ったので、「くっついていい?」と私から聞いて、くっついた。
キスはしないぞー、と頑張っていたのに。
顔が近くにあったら、それは無理な話だった。
何度かの、口づけの後。
「キスしてから、あ、好きなんだなって、確認するみたいな顔して」
と言われた。
この人すげえな、と思う。
全然そんなつもりはなかったけれど、言われてみたらそんなことになっていたのだろう。
まあでも、結局好きなんだから結果オーライだ。(何が)
同じように。
友達には、半端なくそれとなく決して賛成はされない彼とのことを。
私は私の意志で、続けたいのだと。
思うと、瞳がはっきりと開く。
愛すと決めたなら、とことんまで愛し抜く。
それが、私が私に決めている、ただ一つのルールに近いもの。
どんなにルールを破っても、これだけは破ったことがない、と思う。 (まあそもそも私が破ったと思っていたルールが実はまず存在しなかったって話なんですが)
厄介上等。かかってこいやあ。
ぐらい、気持ちの上では威勢が良くなっている私だけど。
現実では、自分がぐらつかないように必死だ。
まずは自分。まずは自分と言い聞かせる。
私が、私のことを、自信を持って好きになれたら。
彼に迷惑をかける行動が、減るんじゃないかって。
そんなことを、思ったりする。
いっぱい会えるから、と言われた4月。
結局、一度も個人的には会えなくて、なのに(だから?)私はどんどん依存していっていた。
彼は、何故だか荒れていて。
私には会えないのに、他の女にはやたらと会ってるのが分かるネット社会のばか、とか言っても始まらない。
不安で、苦しくて、あなたも怖いの? とか勘違いして恥ずかしい長文のメールを送った。
私のこと、相手にしてくれないならそれでいい!! もう他を探す!
ぐらいに思って、年下の友達の所に駆け込んだ。
ら、逆に諭されて、やっと気付いた。
自分が、一方的だったことに。
結局別件で、また彼に泣きついて。
自立しなきゃ、って無理をして。
だけど、最近発見したサイトに、とても大切なことが書いてあった。
親切の受け取り拒否をしたらダメだよ、と。
折角彼が会おうとしてくれていたのに、それを一度は断ってしまっていた。
だけど、考え直して。
やっぱり会いたい、とメールした。
彼が家に来ることになった。
お酒は、こっちで用意しよう。
でも全部自分持ちだと何だか都合のいい女みたいで、それが嫌で、「おつまみがいれば自分で買ってきてね」と伝えた。
彼が、最寄り駅まで来てくれて。
嬉しかった筈なのに、一緒に寄ったコンビニで使うお金の少額さに、密かにがっかりする。
私と会う時に、あんまりお金、遣いたくないのかなって。
だけど会えたのは嬉しくて。
喋って、すぐにくっついて。
いつの間にか眠ってた。
朝、起きて。
床(カーペット)に寝させてたことを申し訳なく思いながら、布団を敷く。
「今何時?」
と彼が目を覚まして。
「4時だよ。布団で寝られる?」
と言いながら、私はとっとと布団に潜る。
私が本気でそのまま寝るつもりだったのが伝わったのか、どうなのか。
実に4ヶ月のインターバルを経て、それがはじまる。
(…今気付いたけどあれが姫はじめ的なものじゃねえか…。←心の声露骨すぎ)
流石遊び慣れているだけあって。
動かし方も、私の知らない、経験したことのない動きをする。
前の人には出来なかったなこれ…と思いながら。
ただただ、感じる。
「外に、出さないで」とお願いして。
「口か中に、欲しい…」と自分からねだった。
ピル万歳、と思う。(だから露骨すぎ)
終わったらすぐ帰り支度を始める彼に。
「義務みたいなのだったら、しなくていいんだよ?」
と言ったら。
「バッカ。仕事だっつの」
と返された。
考えてみたらそうですね…と思いつつも、でもこれは私をいいように扱う、上手い口実かも知れない、なんて思ったりする。
そんな私を変えたのは、またもや同じサイトの言葉。
「使うお金を惜しいと思ったら、その関係は破局に向かっている」
うわあ惜しいと思ってる、破局なの!? そんなのやだ、と思って。(注:破局も何も、付き合ってもいません)
何でだろう、と思ったら。
私は、彼が遣ってくれるお金で、私への愛情を量ろうとしてたんだってことに気づいた。
遣ってくれないなら私だけ遣いたくない、っていう、変なプライドと意地と安い女扱いされたくない、っていう気持ち。
彼がしてくれたこと一つ一つに感謝する前に、メールの返事の文面から、分かりもしないのに彼の真意をはかろうとしてた。
その時には、何故だか彼が私を突き放しているように思えた文面。
どんどん私から、離れていってしまう気がして。
お前のことには責任持たないよ、って言われているようで。
そのメールの返信の文面を考えるけど、結局責めるかすねるかしそうで、躊躇っていて返事が返せなかった、そんな自分に本当に感謝した。
考えを改めて。
素直に、彼の言葉への感謝と。
お礼に、また地元のお酒を買ってくる、って返信ができた。
そうだった。彼が自分のものじゃないと思っていて、踏み込んじゃいけないと思っていたあの頃。
彼がしてくれること全てが有難くて、貴重で、どれも当たり前じゃなかった。
私は彼に感謝して、お土産のお酒を片手に、二人であれこれ話をするのが本当に楽しかった。
搾取されるなんて、損をするなんて思ったこともなかった。
そんな気持ちを、どこかに置いてきてしまっていた。
私のこと、多少なりとも好きでいてくれるなら、会ってくれて当然、お金を使ってくれて当然、そんな風に思ってしまっていた。
私に会うも会わないも、彼の意思で決めたらいいこと。
そんな根本なことが、全然分かっていなかった。
私は、してくれたことに感謝すればいい。ただそれだけ。
それからのメールのやり取りは、テンポが良くて。
私の、重さが、軽くなったからかな、と自分で思う。
私のことに責任を持たないなんて、当たり前のことだった。
自分の幸せに自分で責任を持つということ。
それも、そのサイトから教わった。
私がここに来たのは、私の意思で。
誰に責任とって貰える訳じゃない、自分のこと、自分で責任を持つことだったんだ。
それを、彼に持たせようとしてた。
それに、気付いて。
それに気付けたこと、友達の言葉や、そのサイト、そして、私をここまで変えてくれた彼に感謝する。
私が変わらなきゃ、と気付けたのは。
彼を失いたくないと思ったからだ。
矛盾しているようだけど、そう思う。
このままだと失ってしまう、と思って、それは嫌だと思った時に。
色んな言葉が、私の中にちゃんと入ってきて。
それが気付きに繋がった。
そのことには、自分で気付いている。
例え友達全員に反対されても、きっと、私が成長できる恋だと思うから。
やっぱり、自分から、やめたりしない。
旦那のことについてはまた、それとは別な言葉で気付くことがあった。
それはまた、次回。
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