矛盾スルニモ程ガアル
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2013年02月28日(木) 大反省。

面接に行ってきました。



…もっと、ちゃんと事前準備をしておくべきでした…(遠い目)



考えが甘かったし、病みあがりなのもあって喋りも覚束なく。




しょぼーんと落ち込んで、旦那にメール。

いい練習になったじゃないと、温かい言葉をくれました。


「面接は結局、(相手側が、こちらと)一緒に働きたいかどうかだよ。好みだから気にしなくていいよ」


と、私が面接を受ける前にさらりと言った言葉に、今更納得。



それでもかなり本命だったので、残念…と思いながらも、例の彼にも、迷ったけれどメールしました。


私が彼だったら、「来週面接がある」と伝えてる以上、気になるかな、と思って。

もしかしたらどーでもいいかも知れないけど、一応報告、と思い直したのです、が。


これも、凄いことだなあとふと思いました。


私、昔から、チャレンジするって状態の時に、人に言えないんです。

結果が出て、成功だった場合だけ報告するって感じで。


もしチャレンジの時点から伝えていて結果がダメだったときに、がっかりされる、ダメなやつだって思われる、っていう気持ちが凄く強くて、怖くて。


だけど彼は。


「ダメだった? まあそういうこともあるだろ。そしたら次行け、次!」
って、きっと言ってくれるから。


脳内で、音声が勝手に流れ出すぐらい、そんな気がするから。(←最早病気です)


「面接受けてきたー。感触は…微妙かも。全然上手く喋れなかったよー。

でも、自分の中で、何が優先か考えたんだけど、自分で自分のこと支えられる状態でそばにいたいから、時間かかるかもだけど頑張る。

職種がちょっと特殊なんだよね…って愚痴ってゴメン。

そっちもあんまり無理しないでね!」



って、送って、後は結果が来た時にまたメールだな、と。


何ていうか、私が応募しているのは募集が少ない職種なのですが、やっぱり自分のことを考えた時に、私はそれをやりたいな、と思ったんです。



何がしたいの? 何が欲しいの? ぐるぐると自分で考えた時に。



旦那と別れたい、仕事は一生していたい、子供欲しい、あの人のそばにいきたい。わーっと欲望だけ連ねて、そこから考えました。


離婚については。旦那にはじわじわアピールしてるし、かなり我が家は特殊だと思うけれども、いざとなったら(それが私の真の望みだと分かり、旦那は私の大切な人だということに変わりが無ければ)離婚は出来るから、今じゃなくてもいい。

仕事については、今の状態から、じっくり探していけばいい。


子供。子供がどうしてもネックだな…。いっそ今のまま産むか(おい)

という考えまで至って。


あ、でも私、どんなに自分の親がいる今の土地でも、あの人に会えない状態で、一人で子供を育てたくない。でも、例えば今の旦那と育てるのならいいかって言えば…嫌。


そう考えるとどうやら、私の柱は

・自分が仕事をしている
・彼に会える

という2本柱らしい、ということが分かってきました。


その上での子供なんだなと。彼と会う時に「いらっしゃい」になるか「おかえり」になるかに関わらず、会いたい時に彼が会える環境。私が、会いに行ける環境。

彼の、そばで、子供を育てたいのだと。


それがどんなに困難だったとしても、私が嫌だと思わないうちは。


そして、彼の所へ行く、時に。


「あなたのために仕事を辞めてきたのに!」


なんて、絶対言わない女になる、つもりで行きたいと思いました。


彼のせいにしない。自分が行きたいから行く。

っていうことは、私が、彼がいなくても楽しめる環境にしなくちゃと。


彼がいなくても、沢山友人がいて、折角だから世界も広げて、その上で、彼がいたらもっと楽しいから会えたら嬉しい、と言える状態でいたい。


そのためには自分の生活は自分で支えていることが第一条件で、それをきちんとクリアしたいから、闇雲に適当な就職をしたくない、と思いました。


最悪彼が私に飽きてしまっても、「それでもいい」と思える。


それぐらいの思いで、勢いで、彼のところに行きたい、と。



だから、時間はかかるけれども、それはあなたの所に行く気がないからって訳じゃないよ…と分かって欲しくて、メールを送ったのもありました。





返事は、ないけれど。





それでもいい、と、思えるのです。




2013年02月19日(火) 書類は通過した。

大本命ぐらいの勢いの転職先。



どうしても、気負ってしまう。




落ちたらどうしよう、と悪い方向に考える癖も、きっと落ちるだろうと思って落ちた時のダメージを少なくする癖も、まだまだ直らない。





けど、旦那が「落ちても、別に今の所で続けて働けばいいんだし、これはもう担当者の好みだから」なんてさらっと言う。



んで、胸の中のちっちゃな彼が、「落ちたら落ちた時だろ。次行けばいいんだよ。そういう時もあるだろ、別に大したことじゃねえよ」って言う。(※全て私の脳内の会話です。 ※重症です)





安全な道、安全な道を選ぶように導かれてきた私にとって。


失敗は、とても怖いことで。



だからこそ、挫折や失敗も全てありのまま、受け止めてくれる彼の存在が本当にありがたい。




どんな私の失敗も、この人なら受け止めてくれるような、気が、する。


どんな彼の失敗も、私は受け止められるような気が、する。




接続詞に「だから」はつかない。



彼が受け止めてくれるから、私は彼を受け止めるんじゃない。



どっちも、独立してある、こと。





君のそばにいると幸せ。



忘れない、確かな真実。



2013年02月18日(月) 送ったメールは2通、返ったメールも、2通。

前回彼と会えた後。メールを、送った。

今回も会えてとっても楽しかったこと、泣くかと思ったら会えた幸せで涙も出なかったこと、来年の今頃の共通の仲間の結婚式までには、堂々とブーケトスに参加出来る身分になれたらと思ってること。

勿論結婚がどうとか言ってる訳じゃないこと、怖い悲しい思いをさせてごめんね、ということ、あなたの気持ちをもう二度と無視したくないの、だから、と続けて。

頼むからスイッチ入れんな、と冗談のようにして一旦締めて。

来月、ゆっくり会える時あるかなあと書いた。会えたら嬉しいな、という言葉で終えた。



返事は、無くて。


まあいつものことだしと思って一週間、でもちょっと気になりながら過ごしていると、ネット上でやけに彼に絡んでくる女とかいて腹が立って、衝動的に電話をかけた。


勿論出ない。


このままにして、気にしたままにさせようか、と駆け引きのようなものを計算してみる。


だけど結局、気にするかどうかは分からないけれど、私だったら気になってしまうから、メールを送った。


ごめん、ちょっとかけただけだから気にしないで、と。


そして、そっちで就活することになったよ、と続けた。
(これは我が家の状況から見てそうなったことで、旦那了解済み)

髪黒く染め直しだよー、とか、スーツ入らない、とか、そんな他愛のない話を入れて。

また進展したら連絡するね、で終わった。



このまま、返信が無くても気にしないつもりでいつつ、2通送って返信なしだと、送りにくいなー、でもまあ何かあった時は気にせず連絡すればいいやとか思っていたら。


忘れていた頃に、返事が来た。


最初に、可愛い絵文字。

遊びも仕事も生活も、慌ただしく動き出してるみたいだな、と始まって。


色んな選択や決断の中で自分自身が成長していくんだろうし、失うモノや得るもの…全てがこれから先、生きてく中で必ず何かのかてとなることだろう、と。


もう後ろなんて振りかえっても仕方ないから、全力で前に突き進みや!

と、締めくくられていた。



前に突き進む先には、お前がいるんだぜ? びびって逃げんなよ?


とまた意味不明に不敵になりながら。




やっぱり誰が何と言おうと、こんな素敵な言葉を言ってくれる人、私にとっては、世界一いい男だ、とこっそり思う。


そして、後ろなんて振り返っても、というのは。

私が前回、前の人の話をしたからかなあ、とぼんやり思う。


気持ちが冷めたと、振られた時。


ひたすら暗い私に、彼は、「相手はもう他の女と腰振ってるかも知れないだろ、そんなの悔しいじゃん、お前はお前の人生を楽しめ」と言ってくれた。



それを今、思いだして、私の人生の基礎としている。



そんな訳で返事が来て励まして貰えて嬉しいなあ、と思っていたら、もう一度、着信音が鳴った。


何かと思って見てみれば、なんと、なんとの彼からで。


「てか、スイッチなんて入れてねーし。まだ、触れてもいないだろwww

今度どーなるかは分からないが…♪」


と、入っていて。




ああ私、恋愛体質で良かった。

恋愛最高! と、素で思った。


しかし、私と彼とで「触れる」の基準が違う。


抱き締められるだけで充分触れてんだよこの野郎、と思いながら、返事を間に一日おいて返そうとしている。




こんなに離れていて、こんなに連絡なんて全然取り合ってないのに、こんなにも私をドキドキきゅんきゅんさせる男を、私は他に知らない。





悔しいからそれは、ずっと秘密にしておく、つもり。





まあ他にどっさり女がいて、どの女にもこんなメール送ってるんでしょうけどね…(遠い目)



2013年02月17日(日) 我が道を、

行け、と言ってくれたのはあの人。




人に何て言われても、(結果として)間違いだったとしても、自分の信念を貫け、と。


俺が支えてやるから、と言ってくれたことは、きっと私の中で一生に近いぐらい、胸の中に残り続ける。





2年前の私が見たら、軽蔑するだろう私がここにいる。




私の周りの人にこの状態を話したら、軽蔑されて終わるだろう、と思う人も何人もいる。(そういう人に、わざわざ話したりはしないけれども)

そしてそれは、私の胸に返ってくるだろうということも。



だけど別に、それはその人の今の状態では理解が出来ないということだ、という風に思えるようになった。

そのまま一生理解出来ない人もいるだろうし、いつか理解するきっかけになるかも知れない何かがあるかも知れない。


2年前の私が、そうだったように。



相手のことが分からないからって、それは悪いことじゃない。


私はそう思えるように、なった。



だって自分の常識と照らし合わせて、合わないものは誰だって排除したいと思うだろう。

自分の暮らしをおびやかす価値観ならば、尚更だ。


例えば「気に入らなければ、人を殺していい」っていう価値観の人を側に置いておくのは、普通は怖い。それは間違ってるって言いたくなる。

ましてや昔の私のように、「それはいけないこと」って刷り込まれて、自分は本当はそれをしたいのに、自分がしたいと思っていることにすら気付けない状態でなら、「それ」をしている人に対して、重ねて攻撃的になると思う。



きっと2年前の私は、こういう文章を見て「詭弁だ」って思っていた。




分かることも、分からないこともある。




結局は、自分自身の価値観でしかないから。




私は、


私の、


道を行こうと思う。



その結果を、自分で味わうんだ。




どんな結果になっても。




それを意識してやってきたあの人に、生き方を習っているような気にさえなる。


きっと、皆は当たり前に出来ていることが、私は当たり前じゃなかったから。

私があの人にこんなに惹かれるのを、「危ない」と周りの人は受け取るだろうし、実際そうなんだと思う。


でもいい。あの人のそばにいると、息が出来るんだ。

私には、必要な人だと思うから、選んだ。


そばにいたいんだ。




一度は考え直したものの、結局、私は旦那と別れるつもりで、いる。



きっと、あの人に話した時から、自分の気持ちは決まっていた。


別れたくないなら、話さなかった。

話したってことは、そういうことだ。



あの人を選びたいと言った私に、カウンセラーの先生が。


どんな結果になっても自分自身の行動の結果だと、その責任を負うこと、と。


彼を助けようとかではなくて、自分が彼のそばにいて幸せかどうかを基準にしろ、と言ってくれた。




私は何度も間違えそうになる。

私が彼の救いになりたいのと、思いそうになる。



その度に、この言葉を思い出す。自分に言い聞かせる。


自分がどうしたいか、どうなりたいか。


それが基準だ。



私は彼のそばにいると、幸せを感じる。


それが全てだから、それをきっと、ずっと彼に伝え続けていればいい。



彼が私をどう思おうと、私はずっと、幸せで、感謝していけばいい。




あなたのそばにいると幸せなのと。



ただ、伝え続けたい。



それしかきっと、出来ない。



でも、きっと、それでいい。



2013年02月13日(水) なんだかんだいって幸せかも知れぬ。

あれこれ思うけれど。



今の、私の状態は。




多分、幸せなんだろうなって思う。





いやそうとは思えないけどって人が見たら思うかも知れないけれど。





生涯で、もしかしたら一番愛しているかも知れない人に。


例え10年後でも結婚してやるよって言われて。


その人の周りで2人しか知らないっていう秘密を打ち明けて貰えて。
(元カノも知らないっていうけど、ホントかな…でもここを嘘ついても何にもならないよな…そんなことで嘘つく人じゃないし…でも私が理想化してるだけかも知れないし…でも少なくともほんの数人しか知らないプライベートなことで、それを教えてくれたってことは事実なんだから、何人が、どの人が知ってるかってそれほど問題じゃないような気もする)


例え、彼の特別な存在になれなくても。(でも、客観的に見たらそれなりに特別な感じなんでしょうか…。←自信ない。)




駅で、じゃあねってさよならする時。


「私の気持ちは、言ってるし」

って言ったら。


「俺には聞こえてない。ところどころしか」

なんて拒否られた。



私が同じ立ち位置になるまで、相思相愛だって、認めてくれないし、私の気持ちも聞かないつもりらしい。



結婚になんだかんだ言って理想がある彼に、「そんなつまんないことで」なんて肩をすくめそうになりながらも(お前どんだけ)、それに付き合おうって思ってる。


そうなった時に、彼が、どう出るかは分からないけれど。



別に結婚して欲しくて離婚する訳じゃない。

私が私の意志で、自由になりたいって思って、堂々と彼のそばに行きたいって思って、それが生きるってことだと思うからだ。


迷う、けれど。


彼のいる場所へ行くのが先か、妊娠が先か。(話が飛躍)


もの凄く迷うし、年齢も年齢だし焦るけど。



まずは、お前がちゃんと働けるようになってからだなって言葉を、思い出す。

ちょっとだけ泣きそうになりながら。


休み休みだけど、仕事行けてるよって報告したら。

最初はそんなもんだろ、って言ってくれた彼に本当にほっとする。




感謝している。




やっぱり、そばに、行きたい。迷惑だとしても。



2013年02月08日(金) 押しかけ人妻。

会えるか、と彼に週末の予定を聞いていたのだけれど、ずっと返事はなくて、痺れを切らして、水曜日までに予定がわからなかったら、友達に宿をお願いするから、とメールした。

翌日に、今回はかなり厳しいかも…と言われ、いつからいつまでいるのか聞かれた。


連休だから、その間。
金曜日の夜に着くから、そこでちょっとでも会えるときある?

とも聞いた。


返事は、かなり難しいと思うけど、調整してみるからちょっとお待ちを、というもので。



だけど結局、当日の夜まで返信はなかった。


腹が立って。

せめて、会えないなら会えないで一言言えよと。


もうふざけんな、そんな簡単な女じゃないし、とか思って。


その癖に、馬鹿って感情ぶつけるのがどうしてもできなくて、結果、

「駅に着いたよ。メール覚えてる? 断りの返事ぐらい、くれたら嬉しい。もうお前の最寄り駅まで行って張るぞ! ボケ!(意訳)」


って、メールした。

返信なし。


その勢いで本当に最寄り駅まで行って、


「最寄駅着いた。どうせ満喫に行くし、ここでそこはかとなく待ってる! どーでも良かったらスルーしてね! 都合つくときにまた!」


って、送った。



本当は「会う気がないならないって言えーーーーバカーーーーー!!!」とでも送りたかった。


だけど彼の色んな事情を考えて、それが彼の怠惰なのか事情なのかがわかりかねるから、そんなこと言えなかった。



都合つくときにまた、って、そのメールで終わっても不思議じゃないようにしたのは、また私からメールしたかったからだ。
疑問形にして、それで返事が来なかったら、次のメールがしにくいから。


それに、彼の負担にもなりたくなかった。


そして、彼の負担にならないことで、彼が私に会う可能性を1%でも増やしたかったからだ。



何やってんだか、と自分でも思う。




結局やけになって痛い目見たのは自分で、正直彼に顔向けできない事態になったりもして、今は会わせる顔がないっていうのに、一目だけでも会いたい訳で。

ここまでくると立派なバカだ。



そのメールを送った後、どうせ返事は来ないだろうから、きっと会えないだろうから、もうこのまま今度こそ行ったことのないところに行って、愚痴ってこようか、と駅まで足を進めた。


だけどそこで、思いとどまった。



私は待ってる、ってメールを送った。


万が一、万が一にでも彼が連絡をしてきた時に、その行動にたがわない自分でいたい。


無駄に終わったって今回はいい。そうする、って言ったんだから、そうしよう、と思った。



他の経験なんか、いくらでもその気になれば、時間を作って出来る。



今日はおとなしく満喫に行って、彼が好きだっていう漫画でも読もう。
そう思って、そこに行った。



入って、1時間半後。


「今何て言う満喫にいるの!?」


と彼からメール。


それだけで、ぶわっと泣いてしまった。


もう、彼が来ようがそうじゃなかろうが、これだけでいい、とさえ思った。



駅前の、○○ってとこ。と返信を送ると、30分後にまた、

「何号室よ!?」

と言われた。


部屋番号のことかな? と思いつつ、それをメール。


やり取りがいくつかあって。深夜1時近く。

彼から着信。



本当に、満喫まで来てくれて。


一緒のブースに移動して。
多少酔っぱらっている彼に、「いいよ、寝てて」と言うと。

黙って、抱き寄せられた。


その胸で。ぼろぼろとまた、泣くのかと思っていた。
けど、実際は。

安心して。幸せで。にやにやしちゃって。口元緩みっぱなしで。

涙なんて、引っ込んでしまった。


そうしていると、彼が寝た。
寝ているくせに、私が離れようとすると引き戻す。



普段、いつ寝てるのってぐらい寝ない人が、私といる時だとホント良く寝てて。

普段、睡眠大好きで良く寝る私が、彼と一緒だと、眠らない。
幸せな時間を、一分一秒でも噛み締めていたいから、勿体なくて。


逆だなあ、と思うと何だか可笑しくて。

だけどいい加減うとうとしてきて。


眠りそう、ぐらいの時に、満喫を出る時間が来た。


彼を、起こすと。


薄目を開けて、それから甘えるようにくっついてきた。


うわ、この人甘えてるよ、これも珍しいな〜、と思いながら。


よしよし、と頭を撫でたり、肩や腰にぽんぽんと触れたり。


抱き締められたまま、

「会えて嬉しい」と言ったら、ぎゅっ。

「ありがとね」でまたぎゅっ。

「めっちゃ幸せ」で、もっとぎゅっとされた。


何度も起こしたのに、目を閉じて抱き締めてきて起きなかったくせして。


何度も抱き締められるから、私は彼にキスしたいのを必死でこらえてて、

「もう、スイッチ入るからやめて…!」

と実は入ってから言ったら、めっちゃあっさり「出るぞ」って言われた。
そのまんま何事も無かったように支度して、お店を出た。


肩すかしもいいところ。



それから、駅まで送ってくれて。

次の電車までの時間に。帰って欲しくなくて。

そりゃ! 切り札! とばかりに、


「前の人が同棲した」


と切り出した。

「あー。お前、負けたんだもんな」

と追い打ちをかける彼。私が、そうされても大丈夫なの知ってて、事情も分かってるから、私を鮮やかに責める。


「元彼? 元旦?」


なんて聞くから、別れてないよと答える。

ああ、前の人も「もしかして、別れたとか?」なんて聞いてたな。

これってきっと、願望なんだよな。

そんな風に思いながら。

実は来月、彼の地元でのイベントに、私は行く。

で、彼も行く。そんな訳で、彼のツイッターに時々登場する、彼の犬が見たい、と言ってみた。

却下されるかな、と思っていたら。

「あー。見れるんじゃね?」

と、言われた。

それは、彼の、実家に行ける、ってことで。

それだけで、嬉しくて。ご機嫌になってしまった。


それから、

「こっちのスイッチ入ったらやめるし。やめてよね、もう」

と満喫でのことを言ったら。


「相手がそうなったら、もういいの。それまでの過程が楽しいの。俺結婚不適合者だから」

と言われた。

あ、同じ台詞前の人も言ってたなあ。

恋愛はゲームだとか、落とすまでの過程が楽しくて、手に入ったら興味が失せるとか。

まあそう言ってても、本気になったら、結局全然違うし。


同じタイプなら、お前も変わるぜ? などと根拠の無い自信を胸に抱きながら、

「まあ別にいいけど」

なんて嘯いた。


それから、「まあ、私もドSを探してるとこだし。中々居ないんだよね〜」とか言ったら。


それまで立ち止まって話してたのに、「あっそう」なんて興味ない返答の割には、彼の行動は、足を動かして駅の改札に向かっていた。


むっとして、聞きたくないってことなのかな、と行動から推察。
可愛いやつめ。なんて思って。


行動を、見るんだ。と自分に言い聞かせる。




それから、確認するように、

「会いたくないなら、会わなくていいからね?」

と聞いた。

「はぁ? 何言ってんのお前」


とマジマジと私を見る彼。

「何って、言葉通りの意味だよ」と言うと。


「会いたくないなら、この駅の近所に家があるんだし、帰ってるわ。誰がこんな夜中に、満喫まで行くんだよ」


と、言われた。



行動を見る。


見る、と。


夜中の、別々の飲み会2件からの、翌日に仕事控えながらの、満喫。


うーん。普通の人なら愛情あり、って判断できるけど、何せこの人だしなあ。


遠距離だし、そんな相手が自分の近所まで来た挙句に待ってるとか言われたら、申し訳なくて会っちゃったりしないかしら。



なんて、私はまだ懐疑的。


だけど、どんな状況かはともかく、私と、会ってくれた。

抱き締めてくれた。


それでいいと、思えた。



のくせして、キスが無かったなあと思ったりしている。


やっぱ、もう私にはそんな気分にはならないのかな、とか。



分からない。だけど、抱きしめられて、ああ何かやっぱりお互い好き合ってるんじゃないのこれ、とか思った。


その私の何となくの直感が、気のせいや勘違いじゃないというラッキーが、起きないかななんて思いながら、過ごす2月。


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