白月亭通信別記
老い先短い残照の日々、
おりふしの所懐を、
とりとめもなく書き留めて…

2006年03月30日(木) 安楽死法

 終末医療をめぐって大きな事件が発生したが、わたしも七十を越えて死をどう迎えるか準備したり覚悟を決めなければならない時期になった。現代の医学では人の生命の尊厳を神の領域において最高の医療技術で延命をはかることを目的にしているが理想と現実は一致しない。末期ガンの患者が苦痛に耐えられず死を望んだり、寝たきりになって介護を受けなければならなくなった老人が家族に捨てられて死にたいと願う気持ちになるという人間の自由を保障することもまた自然の摂理であろう。死にあたってはだれしも安楽に死にたいと願うのはいうまでもない。だが、現在ではまだこの安楽死(尊厳死)についての法整備はなされていない。医学界、宗教界、政治家らが中心になって国民的な議論をまきおこして一刻も早く法制化にふみきってもらいたい。



2006年03月29日(水) ネット中継

 楽天が主催ゲームをすべてネット中継で見せるというので昨夜見た。去年は10万円で会員権を購入させたそうだがことしはオールタダ。テレビでは絶対に見られない楽天のカードだから珍しいもの見たさの興味があったが何しろ画像がケータイなみのサイズだから迫力に欠けた。Gyaoの映画にしても同じ感想だがパソコンの画面が小さすぎる。フルスクリーンに拡大できる映像はフォーカスが甘くなって興味がそがれる。大画面のテレビとどのように競合していくか課題が大きい。



2006年03月25日(土) 松井の功罪

 日本優勝の興奮がまださめやらぬ今日この頃だがイチローの大活躍にくらべて松井不出場の功罪が忘れられている。松井の弱点はここぞというときの一発やWBCのような短期決戦に活躍がみられないことだ。シーズンの終わりにはそこそこの帳じりを合わせるがキューバとの決戦でイチローのようにチャンスをものにできたか疑問だ。松井はそこがよくわかっていたから出場を見合わせたのではないか。したがって今シーズンで松井がチャンスに確実に打点を挙げられないままだとメジャーリーガーとしての松井は今年が終わりかもしれない。



2006年03月16日(木) 惨敗

 惜敗というけれど二回も続けて負ければ完敗とか惨敗というべきだ。WBCにおける日韓戦のことだ。「向こう30年は日本には手が出せないというような勝ち方をしよう」といったイチローのことばはどこへ行ったのか。日本より30年遅れて野球をはじめた韓国だが逆に30年日本より進化した印象を受けた。他のスポーツもほとんどの種目で韓国の後塵を拝しているがたのみの野球も韓国に屈服した。もう日韓対抗などというのはやめてしまえ。



2006年03月11日(土) 女王にケチをつけた新聞

 オリンピックが終わって十日もたつというのに荒川人気は天を衝く勢いだが、ニューヨークタイムズが荒川の金メダルにケチをつけたという記事(荒川静香は卑怯な女王)が週刊現代に出た。週刊現代は本屋で立ち読みしなくてもネットで読めるのでサイト(eBook Japan)にアクセス。コーエンのジャンプの失敗を見て3回転の危険技をさけて2回転にしたのがけしからんというような主張のようだ。読んで見るとたいした記事ではないのだがこの記事を読むには43円課金があるので何でもかんでも読んでいると本誌よりも高くなる。ネット情報は高くつくのが欠点だ。



2006年03月08日(水) 強い韓国

 国際親善として仲良くするのはいいことだが国別対抗となるとお互いにナショナリズムがむき出しになってお互いにケンカっぽくなってしまう。5日の日韓戦も日本有利といわれていたが野球マンガのような結末で日本人は韓国に怒り心頭となった。過去の日韓野球の対戦成績は日本の3勝8敗だそうだから歴史が古くても野球人口が韓国を遙かにしのいでいても戦力差は歴然としていたといえる。16日日韓は再び相まみえるがなんだか勝ちそうにもない。トリノ五輪でも韓国はメダルラッシュだったし浅田真央ちゃんを負かしそうなのも韓国選手だ。



2006年03月03日(金) ゲーセット

 議場での謝罪などもってのほか、謝罪の文言が気に食わないなど民主党をかさにかかってせめたてる自民党はまるで侵略戦争の謝罪が足りないという中国や韓国に似てきた。そのたびにペコペコしている民主党もあわれをこえてこっけいでもある。窮状にソッポをむいている長老たちもいじわる老人めいていて老骨の仙人渡部さんが出てこなければ党は崩壊するところだった。かくして四点セットなる攻め手でてぐすねひいていた前原さんも逆転満塁ホームランどころか三振を喫してゲームセットとなりました。



2006年03月01日(水) ガリレオ

 さきの郵政民営化の正当性を問う総選挙にあたって小泉さんは所信表明で「それでも地球は動く」とガリレオの故事を引いて決意の固さを示した。永田議員も自らが掘り当てたメールの正当性を証明できなかったばかりに平身低頭して謝りながらも「それでもやはり武部さんはホリエモンにお金をもらったはずだ」と弁明した。ガリレオは宗教裁判にかけられ投獄されたが永田クンは議員の身分を剥奪されようとしている。


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