白月亭通信別記
老い先短い残照の日々、
おりふしの所懐を、
とりとめもなく書き留めて…

2006年02月28日(火) きっこの日記

 話題の「きっこの日記」にまたまた爆弾的暴露記事(2/27)が出ている。要するに永田メールで取りざたされたホリエモンからの武部への献金が実は数億円もあってバカ息子の二男の口座に送金されていたというはなしだ。ついでに前総理の息子や元幹事長Kの息子などもオヤジの金で銀座のホステスたちと遊びまわっているという裏情報までついている。おやじたちも若かりし日は放蕩無頼の生活で強姦容疑で逮捕された経歴をもつ前総理や現総理も似たような事件を起こしていたということは知る人ぞ知ることだ。若き日の過ちは厚生することによって消えるからいいのだが永田の謝罪でうやむやにされそうなメール事件も武部二男は正直に真相を話して厚生してもらいたいものだ。



2006年02月27日(月) イチロー

 イチローがユニフォームのパンツをひざのあたりまでたくしあげストッキングを長々と見せる昔の野球選手のスタイルでWBCにのぞもうとしている。いまの選手たちはみんなくるぶしあたりまで延ばしているからだらしなく見えるのにくらべてひきしまって見えるのがよい。「日本の野球は世界レベルより30年も進んでいる」と豪語して物議をかもしているイチローだがその意気込みがユニフォーム姿に表れている。世界一になったら今度はイチローのJr作りも頑張って欲しい。イチローのDNAを受け継いだ子どもは優秀な子どもだろうと思われるからだ。有名人たちが結婚はするがなかなか子どもを作りたがらないのが少子化に影響をあたえているような気がする。



2006年02月25日(土) 黒い集団

 永田議員の爆弾は不発におわったが武部氏にホリエモンから選挙資金が渡されたという疑惑は払拭されないし告発者に生命の危機があるという話も聞き捨てにできないことだ。野口氏の事件は自殺で片付けられたが遺族たちはもちろん国民の間にも闇の世界のヒットマンの仕業ではないかと推測されている。巨大与党自民党の裏でうごめいている黒集団たちの存在をメールが物語っているとしたらあながちガセネタとは言えないのではないか。



2006年02月24日(金) 尻餅でメダルの怪

 荒川選手の金メダルは見事だったが村主選手がメダルを逃したのは残念だし審判の判定に不満が残る。村主はノーミスだったのに対して銀のコーエンも銅のスルツカヤも回転で尻餅をつくというミスを犯したに高得点が与えられたことだ。回転以外に他の演技が素晴らしかったという理屈が付くのかも知れないが素人目には村主だってひけをとってはいなかったように思う。どうもひそかに噂されるように日本人差別が審判の意識のなかにあるのではないか。日本スケート協会は判定に従う前に一度は抗議すべきだと思う。



2006年02月21日(火) 茨木のり子

 きょうの新聞に茨木のり子さんの訃報が出ている。現代詩に不滅の足跡を残した女流詩人。享年79歳。代表作の「わたしが一番きれいだったとき」は私が教師をしていた時代の教科書には必ず出ていた。わたしは詩の指導にかならず生涯口ずさめるような詩をひとつ持とうと生徒たちに呼びかけて無理に暗誦させたりもしていた。そういう詩のなかに茨木さんの作品もふくめていた。40年に近い教師生活でおよそ1万人の若者に「わたしが……」の詩を教えたが今日の新聞を見て何人の教え子が私の授業を思い出してくれたのだろうか。



2006年02月20日(月) オールモーツァルト

 ヤフーのサウンドステーションがリニューアルして大作曲家別のコーナーが出来たり眠れない夜のやうつの気分を晴らすなど心理療法のための音楽などを提供してくれる。作曲家別はまだ五人だがモーツァルトの曲だけ二十四時間連続聞けるプログラムはありがたい。ただ一曲五分程度に編集されているので長時間の交響曲などは楽章ごとのこまぎれである。



2006年02月17日(金) ガセネタ

 ガセネタはウソのこと。ヤクザ世界の隠語であり警察やマスコミの業界用語で美しい日本語とはいわれないことばだ(濁音で始まることばはきたない響きになるといわれる)。永田議員(民主党)の追求に根拠がないことを理由に小泉さんは即座に「ガセネタ」と切り捨てた。たしかに永田氏がアリバイをあいまいにしていることはたしかだが国会という神聖な場でヤクザ用語が軽々しく使われることは嘆かわしいといわねばならない。小泉さんの祖父は背中に倶梨伽羅紋々を入れていたらしいが隔世遺伝でヤクザの血が脈々とながれているのかも知れない。



2006年02月16日(木) 少子化対策私案

 猪口大臣に少子化対策をまかせたもののなかなか知恵のある対策ができないようだ。少子化問題は喫緊の課題だが長期間の問題だけに目に見えるような立案も簡単ではない。そこで猪口青フウセンにかわっていまからでも実行できるような私案を提案したい。
1 少子税の創設
 若い夫婦たちが結婚しても子育ての難しさを敬遠して子どもをつくりたがらない。出生率が1.29%というから将来の日本は人口が減少し老人の暮らしを支えきれない(現に人口減少は数字の上に表れている)。したがって子どもを2人以上作らない夫婦には少子税を創設して国民の義務を果たさないことにペナルティを課す。不妊症でなやむ夫婦は医師の診断書で免税措置をとる。
2 独身税の創設
 子どもを作らないばかりか、結婚したがらない若者が増えている。25歳以上になって結婚しない男女には独身税を設けて自由奔放に生きている若者から罰金的税金を取り立てる。なお身体的理由で結婚できないものは自治体の長の証明を得て独身税を免除する。
3 年金未納者への手立て
 増加する年金未納者へは罰金制度を制定し納入を促す。
4 介護者の保護
 両親を看取ったり、老齢者の介護に当たるものにはそれにふさわしい手当てを支給する。
5 専業主婦のすすめ
 女性の社会進出によって労働力を奪われた若年の無業者(いわゆるフリーター、ニート)を救済するために女性が家庭にあって育児や老人介護に積極的に参加する風潮を醸成する。

 以上の私案をたたき台にして国民的な議論をまきおこしてもらいたい。



2006年02月13日(月) 国内だけでいい

 このところニュースを見ない。トリノにおける日本選手の惨状を見るのがつらいからだ。メダルラッシュかメダルなしか極端に予想が分かれていたが私はなんとなく悲観的にみていた。結果は私の見立てどおりになるようだ。昨日はマラソンで高岡選手が頑張りラグビーの早稲田トヨタ戦は手に汗をにぎる熱戦となりスポーツの面白さを堪能させてくれたがいずれの種目も世界的に戦うにはまだ力の差がある。WBCも世界一の予想を立てる人もいるが韓国に勝ってアジア予選を突破できるか疑問が残る。「松井が出ていれば」ということで慰めにならなければいいが。もう世界に挑戦することをやめて国内だけでスポーツを楽しめばどうなのだろうか。



2006年02月10日(金) 夢物語

 私は拉致問題をめぐる北朝鮮との外交交渉団の一員に選ばれて交渉の席についている。交渉は進展せずラチは開かない。とうとう北朝鮮側は挨拶もなく席を立ったので私は「非礼ではないか」と大声で叫んだ。決裂した交渉のあと、あの怒りは北には応えただろうと日本側からは賞賛された。それがニュースになって国民的英雄となった私は夜汽車に乗って都城に帰った。真冬の夜の夢。



2006年02月03日(金) 老人いじめ

 確定申告書を書こうとしてビックリしたのは老人控除が今年からなくなっていたことだ。今まで65歳以上の老人(ただし一千万円以下の年収の人)は50万円の控除があったのだが今年からはなし。申告書の手引きには老年者控除の廃止が大書してあるがこいう年寄りいじめの税制改正を新聞テレビは報じていたか? 拙者は寡聞にして知らぬ。定率減税をなくすだの消費税をあげるだのは騒いでいるが年金でつつましく暮らしている老人からも増税の手を緩めないコイズミの非情さに怒りがこみ上げてきた。老人の貯蓄率が高いという統計もあるようだが乏しい年金でかつかつの老人も少なくはないのだ。去年は専業主婦のカミさんの配偶者特別税(38万円)が廃止され、来年は定率減税がなくなる。増税による追徴税はそれほど高くはないがそれでも孫への小遣いくらいにはなるからやはり惜しい。タバコも値上がりし発泡酒にも課税される。年金暮らしになって禁酒禁煙ばかりか映画鑑賞もやめコンサートや観劇など思いもよらない生活になったがオペラや歌舞伎の合間に政治をしている首相に爪に火をともすような生活をしている庶民の姿はみえていないのではないだろうか。(朝日新聞「声」投稿)


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