白月亭通信別記
老い先短い残照の日々、
おりふしの所懐を、
とりとめもなく書き留めて…

2005年12月21日(水) 幻想即興曲

 昭和22〜3年ごろまでは終戦後の混乱期で進駐軍による学制もくるくるかわって新制の祝吉中学も現在の農業高校の一部に併設されるというありさまだった。ある日の放課後運動場であそびほうけていた時、教室から妙なるピアノの響きが聞こえてきてその美しい旋律が耳に残って暮れなずむ夕日の中で一瞬遊びをわすれていた。そのメロディがわすれられなくなっていたが、のちになってそれがショパンの「幻想即興曲」ということがわかった。おそらくその曲を弾いていたのは女子学生だったのだろうがその人は誰だったのだろう。健在ならもう70歳の半ばをこえているだろうがもし会えるのなら会ってみたい気もする。しかし会う手だてなどなにもありはしない。



2005年12月18日(日) 日露戦争

 日本の15歳の清楚な美少女がロシアの妖艶な美女と氷上の舞で決戦しみごと大年増(26歳)を打ち破った。ちょうど100年前(1905)に日本が露西亜を打ち破った日露戦争勝利のようなものだ。小泉首相および外務省はプーチンと早速交渉して北方四島などを賠償として返還するようにすべきである。ついでに新宿や渋谷にたむろす妖怪のような少女たちも浅田真央ちゃんの清楚さを見習え。



2005年12月15日(木) 銘酒

 このところ立て続けにうまい酒が手に入って晩酌がたのしい。銘柄は「上善如水」「久保田」。いずれも新潟産の銘酒だ。740mlで2000円もするから一滴もおろそかにはできない。体調を考えて7勺ぐらいにおさえているがほろよい機嫌がなんともいえない。吟醸、大吟醸を名乗ったニセ酒が横行しているだけにおいしい酒にめぐり合えてしあわせだなァ。



2005年12月14日(水) 第九

 歳末の年中行事第九の演奏会がはじまってこんやはN響。早くから開演を待っていたが肝心の第四楽章の合唱ではグッスリ寝入って聞けずじまい。惜しいことをしたが開いた時間にベルディの「行け、黄金の翼に乗って」の合唱が聞けたのでもうけものだった。この曲はその美しい旋律をほめたたえて作曲者の母国イタリアでは「第二の国歌」と言われている。



2005年12月12日(月) 電話サポート

 PSPに動画をダウンロードしようとしたらバージョンを2.6にアップしないといけないけない。またメモリスティクにupdateのフォルダを作る必要があるという。ところが取説のどこにも操作法がない。仕方がないのでサポートセンターに電話した。ソニーのサポートの電話は有料(1分30円)だ。ずいぶん待たされた上ようやくバージョンアップができたのは1時間後だった。電話代1800円也。サービスの悪いソニーが悪いのか、頭の悪い私が悪いのか。



2005年12月11日(日) 新しき国

 今年の大河ドラマ「義経」が今夜の放送で終了。藤原泰衡の大軍に包囲された義経弁慶主従が獅子奮迅の大活躍をするところが見せ場だったが持仏堂にこもった義経がみずから首をはねて自害すると屋根から白い馬が天高く上っていくという場面が凝った演出。物語の主題は「新しい国作り」。どの時代も権力者の言い分は「新しい国」だが戦争や貧しさのない国は一向に実現していない。小泉さんだって再び戦争のできる国にすることや貧乏人から絞り取る政策を後継者に託して政権からろうとしている。


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