時々日刊たえ新聞
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2006年02月24日(金) 大分に出発

大分に受験に行く娘にくっついてわたしも行った。
どうして大分まで?と聞かれたらわたしは応えに窮しない。(笑)1、娘の担任が「絶対受けろ!」と言ったそうだから、素直に従ってみたら?とわたしは娘に勧めた。(お母さんも行ってあげるからと付け加えた)2、大分に行ったら中津に行ける。(行くぞ!)3、大分に行ったらO先生に会える。(会いたい!)O先生というのは、うちの教会の教育担当牧師を勤め幼稚園園長をされた方。

この旅は受験という大きな目的を持ちながら緊張感がなく、わたしを大いに楽しませ、かつ娘を大いに成長させた。大分空港から大分市に向かうバスの中、娘はわたしに寄りかかって眠り始めた。わたしは携帯電話で、ある看護学校のホームページを開いた。この日Web上で合格発表があることを知っていた。娘は大分の受験が終わるまで確認しないでおこう、その看護学校が落ちていたら25日受験する元気が失せるから…と弱気なことを言っていた。わたしは娘の番号が無かったら黙っていようと思った。が簡単に番号を見つけてしまった。その途端「いりちゃん、合格だよ!」と口走っていた。娘は素直に喜んだ。合格を知るってホント嬉しいよね。娘は安堵して本心から「いりはそこでいいや」と言った。ホラね、欲が無い!(笑)
ホテルに荷を置くと娘とわたしは受験校を確認しに行った。その帰りのバスの中で娘は語り出した。「神さまはいりが望んだ通りにしてくれなかったけれど、今はそれで良かったと思う」と。彼女は今春開学する札幌市立大学の看護学部に入りたかった。一校一人と決められている推薦を取り付けて推薦者の選抜試験を受けたかった。一般入試は倍率が上がる事が十分予想されたので、推薦による選抜が有利であることを彼女もわたしも悟っていた。わたしはかなりの確率で推薦されるんじゃないかと思っていた。おそらく娘もそう思っていただろう。しかし希望者がもう一人いて、その彼女が推薦された。娘の落胆は大きかったと思われる。明るく振舞っていたけれど。
そのことを旅の途中で娘は「良かった」と言い表した。「いりを高慢にさせないために神さまはそうしたんだろうなって思う。神さまはいりに一番良い道を与えてくれているんだと思う」この言葉を聞いただけでわたしはこの旅の目的を達したような充足感を味わった。娘がこんな風に神さまに感謝できる事、明るく心が落ち着いていることがとても嬉しい。合格不合格なんて大したことじゃない!神さまを知る事が一番の知恵だよ!わたしも豪語した。(笑)
その後入ったお店「ビーンズ・カフェ」でお豆腐のコース料理をいただいた、事の外美味しかった。ビールも飲んだ。いい気分でホテルに戻る。わたしたちは神さまに感謝して眠りについた。


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