しようとして、多分失敗。 花井田島を書いてみた。あたしの藤三の焼き直しだ…。 出てくるキャラの名前が違うだけです…。 おんなじ物しか書けない自分が…(涙)。
ってことで、初書き花井田島です。 表記は花井田島ですすが、実は、どーでもいいです。受け攻めは。 やる時は花井さんに攻めていただきますが(笑)、それだけのことであって、受け攻め区別しなくていいんです。受けとか攻めとか関係ないんです…多分。 藤三もそうだし…。 なんか、やおいやる必要あるんか、あたし…?と壁にぶつかっております(笑)。 いやきっと、この考え方がロマンチックラブイデオロギーを超えるのさ、とか訳の分からん事を思っていよう…。
やおい嫌いな方はご注意あれ。
タイトル未定(笑)
それはついぽろっと出てしまった、本音、だった。
「……羨ましい」 声に出すつもりはなかった。だから自分の声に驚いた、その言葉に。 しまった、と思ったけど、遅かった。どうやら、顔にも出たらしく、尚、困った。 目の前にいる田島も一瞬困ったように眉を寄せたが、すぐにいつもの笑顔に戻った。 その反応が……少し心苦しい。
確かに、俺は田島の持っている野球センスが羨ましくて、一緒にプレーするたびにその才能には決して追いつけない自分を見つけていた。 俺は大抵のチームで4番を打てると思っていたし、いや今も思ってはいるけれど……田島はあきらかに別格だ。もし、田島が別のチームの4番として目の前に現れたのなら、オレは自分の気持ちをこれほど持余したりしなかっただろう。 同じチームの4番と……才能溢れる4番と、俺はどう対峙すればいいのか、正直分からない。 どんなに努力しても埋まらないだろうその差への感情を……。 開き直るには、俺はプライドが高すぎる、いや、正直悔しいのだ。
だから、ポロット口をついた「羨ましい」は俺の凄く正直で、そして、本人に、たとえ気付かれているとしても、知られたくない気持ちなんだ。
「いや、ごめん、なんでもないから」 何もなかったことにしてしまえ、と田島から背を向けようと……逃げようとしたその瞬間、田島に手を掴まれた。 「な……に?」 結局田島と向かい合う。 「……あのさ、田島。俺、困ってんの察して欲しいんだけど」 「分かってるよ、花井が困ってんのは」 「じゃあ……」 それでも田島が手を離す気配はなく、諦めて溜息を1つつく。 「オレは、花井みたいな体を持ってないよ。そうそうホームランを打てる打者じゃない。でも、オレは花井を羨ましいとは思わない」 「……」 「だって、それはもう仕方ないじゃん」 仕方ない、そう割り切れるのなら「羨ましい」なんて口に出さなかった。 「誰かを羨ましいと思うくらいなら、オレは練習をするよ。だって、まだまだ野球が好きだし、だから、もっと上手くなれるはずじゃん?」
……だから、だからさ。そういうとこも含めて俺はお前が羨ましいんだよ。 まぁ、でもこんな風に面と向かっていわれたら……なんか救われたよ。 「……まぁ、俺も野球が好きだし」 照れ隠しでわざとボソッといった言葉を、田島はちゃんと拾ってくれて。やはり笑顔になるのだ。 「じゃあ、ラーメン食べて帰ろうぜ」 「了解…っていつまで」 手、握ってんだよ?と言おうとしたら 「でも、オレ、花井の手は羨ましい」 「は?手?」 「でかくて、ごついけど、触られたら気持ちよさそうだ」 まじまじと、田島は繋いだ手を見る。急に恥ずかしさを覚えた。 繋いだ手を離そうとしたら 「違うな。羨ましいんじゃなくて、オレ花井の手が好きだ」 「…なッ」 「よし、じゃあ、ラーメン!!」 繋いだ手をやっと田島は離し、足元に置いてったバッグを手に取る。
触られたら、気持ちよさそう……。 ……好き……。
思わず、今まで繋いだいた方の掌で、顔をおさえてしまう。 恥ずかしいからだ。 そして、溜息が1つ。でもさっきのとは全然意味が違っていて。
「花井ー?早くラーメン行こうよ」 固まっているオレの少し先で、相変わらず田島が笑っている。 「早くしないと、ラーメンのびる!!」 「……ラーメンは注文してから作るからのびねーよ」なんて、いつもの癖で突っ込みを入れたけど。
どうしても埋められない差への感情の処理方法を見つけたかも……知れない。
終わり。
まぁ、何て言うか……。 織田×叶に転向しようかな…。
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