はなこせんせいの日記
教育の現場の様子と気付いたことを折々の出来事に載せて綴ります。

2012年11月22日(木) いい幼稚園の日

いや、今日はいい夫婦の日です。
でも、いい幼稚園の日とかあったら
いいな。

子供の育ちにいい幼稚園
子育てにいい幼稚園
人生にいい幼稚園
職員もいい幼稚園
ハッピーがいっぱいのいい幼稚園を目指しています。

そんな認定こども園百石幼稚園に
昨日、視察団がやってきました。

今度認定こども園を作るために
本日で7回目だそうで(最終回)。

9名さまのご一行。
図書室兼応接室にお通ししましたが
びっちりで申し訳ありませんでした。
本来なら2階の会議室で・・と思っていましたが
お遊戯会の衣装がびっちりと並んでおり
使えません。

当園の概要を説明した後に
「質問はありませんか?」といいながら
自分が質問。
一番聞いておきたい事があったのです。
「どういうわけで当園に???」

こども園としては取り立てて特別でもない
施設も新しいわけでもない
なぜ、百石幼稚園に来るのか?不思議だったから。

その答えがこちら・・・
「1回目は、最近新しくできた園に行きました」(あ〜あの恐ろしくすごい施設のことだ・・・!あそこを見たならば、もう見るとこないじゃん)
「2回目は、一番初めにできた認定こども園に」(はじめということもあって、力が入った施設と設備。すごいでしょ。)
「3回目は、盛岡まで」
「4回目は、ほかの市の初めてできたこども園に」
「5回目は、6回目は、、、、」
(そしていよいよ、うちなわけですが・・・)
「そのほか、近隣の園を訪問しました」

・・・・そうか、近隣か。
「わかりました。皆様、大変すばらしいところばかり見学なさっています。
このまま、お帰りいただいてもいいくらいですよ。
この園は普通の施設です。特段見ていただくような設備はありません」

そういったら、皆さん笑っていました。
だって、本当なんだもん。
それでも、実際お帰りいただくわけには行かないので
施設をごらんいただくことに。
こどもたちはもう帰っていて
仲良し教室の子達が遊んでいました。

ひとしきり施設を見ていただき
「最後にご質問はありませんか?」と聞くと
「この園の特徴や得意にしていることは何ですか?」と質問されました。
ちょうど、ステージの上には楽器がセットしてあり事前にその話にも触れていたので
「音楽もしますし、絵も描きますし、でも、なんといっても外遊びです」
「音楽教育と造形と言うことですか?」
・・違うな、それもしているけどやっぱり「いえ、当園が大切にしていることは、本気の外遊びです。」とお答えしました。

ここからは、松橋劇場。
「施設はそんなに珍しいものはありませんが、
この園庭と環境は自慢です。
自然環境の中でこどもたちがこどもの力を発揮して
すくすくと成長していく。
そうそう、縦割りの効果もあいまって
当園のこどもたちは、本当に心優しいし
思いやりがあるし、よく育ちます。」

教育の話になると、熱くなる松橋。

ベテランであろう保育士の先生が一言「安心しました。」
「幼稚園機能を付加するに当たり、勉強させなくてはいけないのかと
思っていました。でも大切なのは遊びとこどもの育ちですよね。」

そのとおりです。
幼稚園が学ばせないということではありません。
そもそも幼児教育は、遊びで学ぶ教育です。
百石幼稚園のこどもたちも、遊びの中で
数の概念を身につけたり、言葉をたくさん習得しますよ。
そして、幼児期にこそ行うべき関わりが
そのほかたくさんあります。
百石幼稚園が大切にしているのは、その見えない部分です。
今日は見えないところをお見せできないのが
残念ですが。

最後にお帰りになるとき
「視察の最後が、この園でよかったです。
こどもたちにとって遊びが大切であること。
しっかりと計画に生かしましょう。」といって
お帰りいただきました。

外から見られることで
自分を再認識することがあります。
百石幼稚園に来てくださってありがとうございました。
自分たちの
「大切」をまた確認できました。
そうそう、もちろんあとひとつ、ちゃんと伝えました。
「当園の保護者は、とてもすばらしいです。忙しい時間をやりくりしながらも子育てに向かおうと懸命です。だから、違うんです。」

どれも見えないことばかり
見えないことにも
たくさんの大事と本当が詰まっています。

いい幼稚園の日
登録します。

副園長 松橋でした。


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