2011年09月09日(金) |
保育に欠けさせないで |
先日、ある会議に行ってきました。 子ども子育て新プランの中間報告の説明でした。
これからの子ども達をどうするか と言うはなしかと思いきや 待機児童の解消や、学童保育の話で よく聞くと 元は、緊急経済対策からスタートしたとのこと。
つまり、 どうやって女性に働いてもらい 就業人口を確保するかと言うことらしいです。
がっくり。
しかも、失業率が高まっている今、 女性の働き口は パートや臨時が多く、 子どもがいるだけで 仕事を断られる一方で 低賃金でよく働くのは女性で そんなところを うまく使いたいという いやらしさを感じました。
そして、 資源のない日本は、よい人材こそが宝だと言うのに その根本をなす子ども達を 母親から引き離して 働かせることに 日本の未来は大丈夫なのか!!!!!と 本当に苦しくなりました。
私も働く母として 当然、子どもを預けたりするわけですが 事情が許せば 早く帰りたいし一緒にいたいし 長時間見てもらうよりも、 働き方を調整してもらうほうが ありがたいのです。
そう思って、百石幼稚園では 女性の働きやすい職場作りに 励んでいます。 子どもが輝く世の中でなければ よい未来はやってきません。 母親に笑顔がなければ 明るい家庭は築けません。 母親だけが育児をするわけではありません。 当然そうですが 赤ちゃんは、母を求めます。 父だけを求める赤ちゃんはいません。
せめて小さいうちは 社会が 家族で子育てする時間や余裕を 確保してくれる そういうことを求める家庭は多いのではないでしょうか?
子ども子育て新プランには 「保育に欠ける子ども」に対する対策が盛りだくさんです。 そして、保育に欠ける子どもを見る施設に対する 補助や援助のことが 沢山決められています。 そこには、保育にかけない子どものことは ほとんどありません。
そもそも「保育に欠ける」子どもの姿は 普通なのでしょうか? 保育に欠けるというのは 親が共働きで、子どもを養護できない、 介護や出産で子どもを見られないなどがあげられます。
保育に欠ける状態は 一生のうちでは、どの家庭でもあるでしょう。 一方で 「ずっと保育に欠け続ける」と言うのは いかがなのでしょう?
特に、仕事をするにしても 子どもが小さいうちは 短時間にするなどして 保育にかけない時間を少しでも確保することが 「子育て期」のあるべき姿でしょう。
社会が、子育て期でも同様に仕事をしなければ キャリアを落としたり 奪ったりしなければ 当然子育て期を満喫する親子の姿が 多く見られると思います。
力を入れて 国の政策として取り組む方向が 思い切りずれていると思います。
働く母も 子育ての母も 子どもといて幸せを感じる時間があるならば 声を上げましょう。 「子ども達との時間を返して」と。
家計が許せば 働かずに、子育てを望む方もいるでしょう。 仕事が好きな人も 余裕を持って子育てできる そんな制度を手に入れて良いのです。
本当に 歯がゆすぎる。
子どもの声は ママといたい 家族で過ごしたい。 その声はいったいどこへ響いているのでしょうか?
熱くなりすぎました。
とにかく 子育ての幸せな時期を 逃して欲しくないのです。 取り戻せないものも あるのです。
私も日々悩んでいるからこそ
伝えたい 副園長 松橋でした。
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