はなこせんせいの日記
教育の現場の様子と気付いたことを折々の出来事に載せて綴ります。

2011年08月24日(水) 身の回りのもので

2学期の親子教室「遊びの広場」がスタートしました。

魚釣りごっこをする予定を
ジャガイモ掘りとわざわざ交換したのに
雨が降ってしまった今日。

予定通り
魚釣りをしました。

スチロールのお皿から切り出した
魚に
クリップを付けて
磁石を付けたさおで
魚をつりました。

非常に簡単な仕掛けですが
子供たちは楽しんでくれたようです。

百石幼稚園の製作には
できる限り身近な材料を使うようにしています。
以前に
「身近なものを使っているんだから
教材費は必要ないんじゃないですか!」と
いわれてしまったほど。
(教材費は、陶器や特殊な材料に使っているのですよ。念のため)

身近なものを使うのには理由があります。
子供たちは
ひとつの製作をすると
また作ってみたくなるものです。
その製作が
魅力的なものであればあるほど。

そのときに、特別な材料でなければ作れないものだと
「幼稚園でしか」できなくなります。
しかし、子供たちの興味は
家庭でも続いていくわけですから
そしてその興味が
さまざまな学びに発展するので
できる限り身近なもので製作することで
「子供たちが、ずっと楽しめる」ものに
しているわけです。

ところが、いうほど簡単ではないのですよ。
見慣れたものほど
どんな風に斬新に使っていくか
本当に頭をひねります。

先生たちは、教材研究といって
あれこれといくつも作っては話し合い
やっと作品になりそうなものを見つけ出すのです。

コロンブスの卵と一緒で
出来上がりをみると
「なるほどね」と思うだけですが
それを考え出すには
先生たちの汗と本気の涙が
入り混じっているのです。

今日のお魚も、家でも作れるものです。
もし、楽しんだようでしたら
ご家庭でも作って遊んでくださいね。

身の回りのものを使うことで
子供たちも発想力が鍛えられます。
今の子供たちは
自分でおもちゃを作り出すチャンスを
ことごとく奪われていますから
いったんはまると
とても楽しんで集中して
「自分のおもちゃ」作りにのめりこみます。

これぞ生きる力。
おもちゃって、買わなくてもいいんだと
本気で思えるほど
手作りは楽しくてわくわくするものができます。

私は作り物が好きなので
こんな風にいってしまうのかも。

製作苦手な先生は
もっともっと、考えてと頭を絞らせる
私の顔が
宇宙人に見えていると思います。
「頭の中が、自分と絶対違うものでできてる」なんてね。

そうかも知れません。

私の頭の中も
牛乳パックや、トイレットペーパーの芯や
ペットボトルなどでできていたりして!!

そんな

副園長 松橋でした。


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