だだ争論

だだの日記

2008年02月21日(木) ナマコの眼に血マナコ

仕事で東南アジア某国に出張する話が降ってわいた。
その話を聞いてまず思ったのが、
「本、なに持ってこ?」


パッと読み終えてしまうものだと読後は荷物になるし、
小説で物語世界にのめり込んでしまうと
せっかくの異国気分が台無し。
でも、期間が長く、飛行機やホテルで
絶対に手持ち無沙汰になるからなにかしら持っていきたい。
そこでふと思い出したのが、
鶴見良行さんの「ナマコの眼(まなこ)」だった。
以前興味があって手にとったものの、
あまりの大著に恐れおののいて購入にまで踏み切れなかった一冊。

某国にも関わる本だしちょうどいいかな、
今読めと神様がおっしゃってるのかな、
機は熟した、善は急げとばかりに会社帰りに本屋を目指した。

しかし! おなじみ、ちくま学芸文庫のコーナーには
何度探しても見当たらない。
よくよく調べてみると、
この本、品切重版未定状態だった。ガーン。
今まで書店で見掛けた時、いつでも買えるや、
読みたくなるその日まで待とうと思ってたのだが、
完全に裏目に出てしまったよ。


そして、出張の話も
今日になって立ち消えになってしまった。残念。
「ナマコの眼」はまたおいおい
古本屋で出会った時に購入しよう。


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