だだの日記
「…に滞在した時期のことを後からふりかえってみれば、 まるでずっと空の上で暮していたような気がして、 あなたはびっくりすることでしょう」 カレン・ブリクセン
小笠原で過ごした5日間は、まさにこのような感じ。 今から思えば夢のような時間だった。
島での最終日。 甲板から見送りに来た人たちに手を振っていたら 不意に涙がこぼれ落ちた。 今まで、別れの場面や感動的な映画・本でも まったく泣くことがなかっただけに、 自分自身とてもびっくりした。 (船の見送りシーンっていいね)
でも、別れが悲しくて涙が出たわけじゃない。 島での体験、出会った人たち、数々の想い出、 そのすべてがとてもいとおしく めぐり合えた奇跡に感極まったからだ。 それだけ今回は、忘れられない旅となった。
これから僕は、 国内で好きな場所を問われたら 真っ先に「小笠原」と答えるだろう。
今でもまぶたを閉じれば 波の音が、聞こえる、聞こえる。
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