だだ争論

だだの日記

2006年08月13日(日) 南アルプス最深部を駆け抜けろ! pt3

3時起床。
4時5分出発。

コースタイムによれば、今日の工程は10時間50分。
今までの山歩きでの最長記録となる。
最後までどうしようか迷っていたが、
エスケープルートも綿密に考えていたので、ひとまずがんばってみる。

第一関門は荒川岳。
目指す途中で御来光を拝む。
風が強く大変ではあったが、
ゴツゴツした岩場に咲くチシマキキョウが見事!
こんなところでも懸命に咲こうとするんだね、となんか励まされた。

頂上はガスってたので早めに切り上げたが、
写真を撮ってもらった東京の方と、
宮崎から来たご老人と情報交換して
なんとなく一緒に歩き始める。
結局この日は最後まで一緒で、
名前も連絡先も聞かなかったが、
こういう一期一会の出会いがうれしい。

赤石岳にも無事到達。
けっこういいペースで歩いてたので頂上で昼寝をする余裕もあったけど、
昨日のような夕立がきてはかなわないと思い、
30分ほどで切り上げる。

下りながらふと後ろを振り返ると、
赤石岳の赤い岩肌と青空とのコントラストに心奪われた。
進行方向には明日登る聖岳も見え、
充実した山登りができていることに誇らしい気分だった。

14時45分、百間洞山の家に到着。
確かに疲れた一日だったが、
たっぷり取った休憩&昼食時間を入れても、
コースタイムよりだいぶ短い。
僕ががんばったからなのか、マップが間違ってるのか。

それはさておき、ここ、百間洞は深い谷に位置し、ぽつんと小屋が佇んでいる。
脇に小川が流れ、一日歩いた体を休めている登山者がちらほら。
僕の持つ桃源郷のイメージにぴったりだ!
高校で習ったいくつかの漢文に桃源郷が出てくるが、
その頃思い描いていた場所そのもの。
いやー、変に感動してしまったよ。

帰りにも東海フォレストのバスを利用するために、
ここではやむを得ず小屋泊まり。
お盆のまっただ中でめっちゃ混んでて、
体を横にするだけのスペースしか確保できなかった。
小屋でゆっくりできるかと思ったけど大間違い。
テントを持ってる人でも小屋を使わざるを得ないので超満員。

東海フォレストのやり方は分からないでもないけど、
もう少しなんとかしてほしい。
素泊まり料金でいいから、テントを張りたかった。

山小屋 ¥1500


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