だだの日記
2006年05月15日(月) |
放浪カモメはどこへ行く |
以前フィンランドに旅行したことがあり、 公開前から観たいと切望していた映画「かもめ食堂」。 期待通りの佳作。 すごくいい、というよりかは、しみじみとよかったなぁと思わせる映画。 そういった印象自体がすごくフィンランド的。
素朴というか、控えめというか。 フィンランド人は、あまり個としてでしゃばらない。 でも、お酒を飲めば、はしゃぎ、ハメを外しがち。 まるで日本人と同じ。 普段はすごくおとなしいんだけどね。 僕のフィンランド(人)に対する印象が そのままスクリーンに映し出されていた。
たんたんと進むストーリーの中で、 3人の女優の存在感が生きていた。 なかでも、今まで意識したことすらなかったが、 小林聡美さんは健康的な美しさを備えていて 観ていて惚れ惚れした。
1個だけ自分の知ってる単語が出てきた。 アンテークシ → 英語でいうエクスキューズミー。 あと、北欧ブランドが随所に出ていて(当たり前か) 知ってるアイテムも登場してうれしかった。 イッタラとかマリメッコとか ポットスタンド(波型の鍋敷き。名称が分からない)。
イッタラのストライプのマグカップは最近気になってたものの一つ。 パティシエ エス コヤマのカフェ、 エス リビング ハナレでも使用するらしい。 自分も1個欲しいよー。
いずれにせよ、またフィンランドに行きたい。 フィンランド熱が再燃してきた。 宝くじを当てて、早いとこフィンランドに旅に出たいものだ。
特に、夏の時期に自転車で走りたい。 新しいランドナーを買って(MTBはお断り)、 空色のフレームを選んで。 のんびりとした空気の中で、森と湖を駆け回りたい。
「かもめ食堂」は、色もとてもきれいな映画だった。 映画は基本的には観ないのだが、 このようないい映画に出会うと、また劇場に足を運びたいなと思う。
ステキな出会いに感謝。
さて、一つ、映画のセリフで気になった箇所があった。 「私はやりたくないことはやらないんです」。
それについて、他人の感想文から引用。 「『やりたくないこともやるのがオトナなんだ!』と私なんかは思ってしまうのですが、 そんな価値観も、いま自分が生きている狭い環境の中で 経験的に得たものに過ぎなくて、 絶対的なものではないことに気付かされました。」
まったくその通りだなぁ。身につまされる思いがした。
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