だだ争論

だだの日記

2005年12月31日(土) 一年の総括

今年は下半期に入ってから平穏な日々が続き、
この日記でも書くことが少なかった。
よいことか。。。

自分の原点とはなんなのかを痛感した一年だった。
さらにこの活動を広げて深めていきたいところ。
来年は早々に引っ越すので
年末年始は、きっとその作業に追われることだろう。


今年読んだ本メモ

1/1 日野啓三『台風の眼』(新潮文庫)再読
1/9 池澤夏樹『パレオマニア』(集英社インターナショナル)
2/11 村上春樹『風の歌を聴け』(講談社文庫)再読
2/11 池澤夏樹『言葉の流星群』(角川書店)
2/13 村上春樹『1973年のピンボール』(講談社文庫)再読
2/23 池澤夏樹『世界のために涙せよ』(光文社)
2/00 宮沢章夫『サーチエンジン・システムクラッシュ』(文春文庫)再読
3/13 池澤夏樹『海図と航海日誌』(スイッチ・パブリッシング)
3/27 池澤夏樹『世界文学を読みほどく』(新潮選書)
3/30 星野道夫、星野直子『星野道夫と見た風景』 (新潮社)
4/2 池澤夏樹編『オキナワなんでも事典』(新潮文庫)
4/7 池澤夏樹『風がページを…-池澤夏樹の読書日記』(文藝春秋)
4/21 重松清『流星ワゴン』(講談社文庫)
5/6 池澤夏樹『すばらしい新世界』(中公文庫) 再読
5/6 池澤夏樹『憲法なんて知らないよ』(集英社文庫)
5/11 東野圭吾『宿命』(講談社文庫)
5/19 雫井脩介『虚貌』(幻冬舎文庫)
5/25 東野圭吾『11文字の殺人』(光文社文庫)
7/31 池澤夏樹『キップをなくして』(角川書店)
8/19 浅倉卓弥『四日間の奇蹟』(宝島社文庫)
9/23 石弘之『地球環境報告』(岩波新書)
10/22 村上春樹『海辺のカフカ』(新潮社)
10/29 島村英紀『自身と火山の島国』(岩波ジュニア新書)再読
11/14 佐々木譲『疾駆する夢』(小学館)
12/9 池澤夏樹『星界からの報告』(書レイ山田)
12/17 宮澤章夫『牛乳の作法』(ちくま文庫)
12/28 宮沢章夫『牛への道』(新潮文庫)再読
12/31 片山恭一『世界の中心で、愛をさけぶ』(小学館)
12/31 池澤夏樹『異国の客』(集英社)


上半期はいいペースで読むことができていたが、
下半期はバタバタして本を読むどころじゃなかった。

今年はなんと言っても、
学生以外の積読本(新書は除く)を読みきったことが大きい。
しばらく、本の購入は控えていたが、
これからまた買って行こうと思う。

あと20日間を切ったが、今年ナンバーワンの本はなんといっても
「疾駆する夢」だろう。

戦後モノがない時代に主人公が自動車製造に携わり、
日本を代表する大メーカーに成長させるまでの物語(フィクション)。
プロジェクトXみたいな、といったら分かりやすいと思う。
自動車工業史をおさらいするテキストとしてもおもしろいし、
戦後復興、高度経済成長期における、庶民の生活レベルと
自動車との関係などの観点で読むのもおもしろい。
今の時代、車を所有することはごく当然に感じているけど、
本書の時代背景の出来事があったからこそ、の産物なのだ。

また、夢にかける想いであったり、
困難に直面し、乗り越える際の状況であったり、
本当に緊迫感が伝わってきて、
ワクワク、ドキドキ、興奮しながら最後まで
読むことができた。

世間的な評価はあまり高くはないだろうが、
自信を持っておすすめできる本です。


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