だだ争論

だだの日記

2005年08月13日(土) アルピニストよ、永遠に! pt1

3年ぶりの日本アルプスへ。
仕事を始めてからは縦走なんてできやしないと思ってた。
何日も山にこもってという醍醐味は味わえない、と。
けど、3日あれば充分行って帰ってのではとふと気づいた。
行けるところは限定されるが、それでも行けないよりかはずっといい。
山を忘れないためにも、感覚が錆び付く前に、
この夏は是が非でも行かなくては。
いつしかそんな心境になっていた。

そのために、GWは四国の剣山・石鎚山へ。
大阪南部の山にも登ってきた。
いずれも日帰りとはいえ、手応えは充分。
縦走はこんな日帰り登山よりもずっと楽しい。
期待に胸を膨らませ、満を持しての今回の山行だった。

行き先は北アルプス、鹿島槍・五竜。
前日夜遅くに信濃大町まで辿り着き、
駅寝はできそうになかったので近くの会社の軒先を借りて就寝
(お盆だし、翌日は5時起きだしね)。
さすがに、夏ど真ん中だというのに長野は肌寒い。
テントを使わずシュラフにくるまるなんて久しぶりだ。

翌日は予定通りに起き、5時35分のバスに乗車。
朝一番のバスだけにほぼ満席だ。山に近づくにつれ、
バスの窓ガラスには小雨が打ち付けていた。
天気予報で事前に確認していたとはいえ、天気が悪いのは残念。
でも、天気が悪くても山は楽しめる、と気持ちを持ち直す。
扇沢には30分ほどで到着。
立山黒部アルペンルートの玄関口だけに、
早朝にも関わらず人がいっぱい。
その人たちを横目に朝食のラーメンを食べ、
登山届けを出して出発した。
いきなりの急坂&3日分の食料×テント類一式を背負って登るのは正直応えた。
本来なら1時間に1回の休憩のところを、30分置きに繰り返し、
何度もこんなはずではと思った。
というか、ただただつらかった。
途中、水を1リットル分こぼして軽くしてみたり。
尾根に出さえすればと言い聞かせて4時間弱登り続け、
昼前には種池山荘に着いた。
ここまで、休憩時間を含めた歩行時間と
コースタイムがほぼ一緒で一安心。

充分な休憩を取った後、再び重い荷を背負って出発。
が、向かう先は超ガスガス。視界10〜30mがいいところ。
小雨も降り出し報われない登山が続く。
雷鳥のさえずりに心和まされたり、
ハイマツが増えて植生の違いを楽しんだりする。
尾根に行ったん出てしまったので、もうコースは楽々。
雨というより風が難儀だったがほどなくして今日のキャンプ場、
冷池山荘に着いた
(ずっと「れいちいけ」と読んでいたが、実際は「つべたいけ」)。
テントを張って紅茶を作ってほっと一息。
夜まで本を読んだり音楽を聴いたりと、
何をするわけでもないうだうだした時間を過ごす。
山でのこうした時間が本当に好き。

夕食はボンカレー。コッヘルを買い替えたばかりで不慣れだったのと、
無洗米を使って水の加減がいつもと違ったのでちょっとだけ失敗した。

食べ終わった頃にはもう真っ暗になっていたので、
素直にシュラフに入り込む。
隣の、恐らく大学の登山部の集団がうるさくてなかなか眠れなかった。
21時になってもぎゃあぎゃあ喋ってるのは非常に迷惑だ。やれやれ。


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