だだの日記
2002年07月12日(金) |
「おはようと、その他の伝言」 |
おはようございます。 今日は京都造形芸術大まで行き、舞台表現クラスの発表公演、 「おはようと、その他の伝言」を見てきました。
ここは、芸術大だけあってすごい華やかでしゃれた感じがする。 開園時間を待つ間、学食を食べたり京都市内を一望したりと キャンパスをぶらついていたら、外のベンチに宮沢章夫氏を発見。 緊張しながらも挨拶をする。 さすがに僕のこと覚えてないだろうな。
池袋で会った人にたまたま出会い、会話をするわけでもなく、隣の席に座る。
「おはようと、その他の伝言」 そこは「高円寺駅ホーム」という名前の町である。 町には三人の姉妹と駅員がいた。姉妹は途方に暮れていたが、駅員はホームからその向こうに飛び出し、町から脱出しようとする者らを取り押さえるのに忙しかった。 町はそこにある。高円寺駅ホームという名前の町。じっと見ているのはキオスクの女。二つ先の駅での人身事故。それで電車はいっこうに来ない。 時間はいつだって朝だから「おはよう」と誰かが声をかける。ほんとうはもっと言うべきことがあるのに、ただ挨拶だけで終わってしまう。 「おはよう」「おはよう」今日も一日が始まる。
やや難解。話の筋はまったくわからない。不条理で、シュールにスタイリッシュ。絶妙な間があり、その間合いのために時折りの笑いどころでププッと笑ってしまう。宮沢章夫の小説そのままの世界だった。それがなんだか嬉しい。
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