水面下の人の顔。 - 2002年03月27日(水) 私は、職場に尊敬している人が居る。 その人はKさんといい、私をファーストネームにちゃん付けで呼んで可愛がってくれる、2児の母、おそらく一回り以上は年上だろうが仕事のこと以外では異常はほど対等なカンジで話が出来る。 彼女は残業をあまりしない。 イエ制度の中で『嫁』として嫁し、舅、姑と共に生活している人なので、子供をおいて残業する事に姑たちがいい顔をしないらしい。 しかし彼女は就業時間中は誰よりも精力的に働いており、積極的に働く者を認めてくれる。その代わり、精力的に働かない者に対しては容赦が無い。『差別』とも言えるほどに容赦なく切り捨てる。 それを私は当然と受け取っている。……のは、私が彼女に認められ、大切に扱って貰えている人間だから言える言葉なのかもしれないと、今日知った。 私は何度も言うが、最近は仕事命で生きている。 そうさせてくれるのは、今までに無く恵まれた環境に居させてもらえているからだと思う。 大抵の男は、自分の休日に彼女が『仕事だから』と言って出かけてしまうのを嫌う。イベントの日などは、仕事を休んででも自分に付き合うべき、と考えている馬鹿男は少なくない。いままでそういう男に何回辟易させられてきただろう。 しかし、今の彼は仕事なら仕方ない、と素直に思ってくれ、理解がある。そこが非常にありがたい。 というのも、私が例えば自分の誕生日をすっぽかされても、理由が『仕事』であれば『仕方ない』とあっさり納得できるたちで、それに対して不平不満を洩らしたことは一度も無い。だから向こうもそうしてくれる。真の意味で対等で、一番良い関係だと思う。 しかし、『結婚』というものになると、そうか〜、姑とかが入ってくるのかと思うと何だか非常にお気の毒だ。 Kさんは仕事大好き人間で、能力があり、比較的若くしてリーダー的存在だ。 『的』でしかないのは、相も変わらず女性蔑視社会の成せる業であり、やはりそこにも辟易する。大手企業のクセに実態はそんなモンである。社名は伏せるが●ナソ◎ックとも△下電器産業とも言うが(爆…伏字になってるよな?) ……まあそれは良いとしてだ。 私はまだまだ入ったばかりの若輩だが、我ながら異常とも言えるなと思う頑張りっぷりのお陰で、歯に衣着せない上に愛想もあまり無い人間なのに先輩社員さんから結構ウケが良い。 そして、『年齢の割にオトナだ』(でも24って立派にオトナじゃなきゃいけない歳じゃないか?と私は思うんだが)と思われてるらしいせいで、みなさん本音をカミングアウトしにいらっしゃる事が多い。 無論だが口外しない。 ココ一年ちょい、体を壊してからだと思うが少し悟ったらしい私は、最早人の悪口で他人と連帯感を作り、嬉しがる悪趣味はすっかり消え失せたのだ。 『この子は口外しないだろう』と信頼されてもいるし、それを裏切ってまで言って回っても何も楽しくない。 そして知った事実だったのだが、Kさんは、同僚の社員さんたちに結構煙たがられているのだ。 これには結構愕然とした。 Kさんは、彼女たちよりおそらく3〜4歳は若い。しかし仕事が出来、結果仕切る形になっている。 それが彼女たちの癇に障るらしい。 私は『後輩』なので、単純に仕事のすごくできるKさんを尊敬していたが、『同僚』から見たら…しかも彼女たちも決して仕事が『出来ない』訳ではない。ただ、Kさんの方が出来る、というだけの話だ。 だから癇に障るのかもしれないなあ…と妙に感慨深かった。 普段、皆さん仲が良さそうなだけに。 しかしそこで思い至ったのは、我が身である。 しのちゃん、私、相変わらず恋愛ボケのMちゃんは、彼女たちから見れば『仲良し』であることだろう。しかし私は彼女らをかねてより疎ましく感じている。が、それは誰も知らないことだ。 そういうものなのかもしれないな、人間関係って………とか、考えてみたりした。 プライドと、優越感と、劣等感と、差別感情。 いろいろなものが混在しながらみんな笑っているのだ。 けれど、『そういうものかも』と思うだけで、それを『怖い』とはもうあまり思わない。 後輩に仕切られることで刺激される劣等感も理解できるし、そう思われていることを知りながらも『仕事が出来る』ということでプライドを立脚させる気持ちも理解できるからだ。 ………春の人事異動で、私もまた、今微妙な立場になってしまっている。 と言うのも、今の職場が二つの班に分かれることが決定しており、少なくはない女性陣の中でKさんが半ば独立して新しい班を仕切るだろう事が決定しているからだ。 そして、私はKさんの班の仕事も、もう片方の班の仕事も、両方こなす事が出来る。彼女と、班の人みんなに認めてもらおうと頑張った結果である。 4月1日には新体制になるハズなのだが、私の身の振り方は決まっておらず、両方から『ウチに来るのが良くないか』と打診を受けている。ありがたく、嬉しい事だが実はどちらでも良いというのが本音である(爆) どちらの仕事も面白く、仕事さえ面白ければ不満はないからだ。 そして結局、私が何処に行くのかを決めるのは私ではなく、双方の班の話し合いと、上の決定である。私は襟を正して、それを待つしかない。 しかし、そういった水面下の感情を、班が分かれると決定した途端に見せられて、フクザツではある。先輩社員さんに対して、私は全く悪感情を持っていないからだ。 『私Fさんが嫌いなの』とキッパリ私に打ち明けてきた人も居た。彼女はTさんといい、Tさんは何故かあからさまに私を好いてくれており、今度の班に一緒にいらっしゃいよと再三言ってくれるが私の決める事ではない(笑)。そして私は、どちらかというと彼女の嫌うFさんとも仲が良く、彼女を好きである。 そしてFさんは、仲良しに見えたのにKさんを結構嫌いであることを知った。でもその誰の事も嫌いではない私は、『へー』と言うしかないんである。 入ってみなければ解らないモンなんだなあ……なんて当たり前のことを、今更ながらに実感する数日であったことだ。 ………そんな事より私は4月1日から何処の班勤務になるんだか早く決めてくれよ、と言うのが正真正銘の本音だ(笑)。 -
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