月と散歩   )   
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2002年08月02日(金) Forever Friends


小学校からの友達で、いまだに地元に帰ったときはよく遊んだりする連中がいる。

男女あわせて7人で、こんなに長い間つるんでるってのも、ちょっと珍しいかもしれない。

―――

先日、久しぶりに そのひとりから電話をもらった。

お盆、帰ってくるならみんなで会おうよ とのこと。


「やー。その頃はちょうど出張で種子島だから、今年は帰れないや」

「そっか…仕事じゃ、しょうがないよねー…」

しばらくぶりだったので、こっちの話やら向こうの話、ダンナさんの話や彼女の話なんかで盛り上がる。


…で、思いもかけず、突然 話はディープな方向へ…。

―――

7人のうちのひとり、Aさんが
同じく仲間のひとり、Bくんと付き合うことになったらしい。
ともすれば結婚か?なんて。

それだけ聞けば、めでたい話じゃないか、で終わるのだけど…。

実はBくん、電話をくれたCさんと
Aさんは僕と、一時期お付き合いをしていた という経緯があり。

まあ、お互い過去の話だし、Cさんに至っては新婚の身なので いまさらどうってわけでもないんだけど、
なにもそんなせまいコミュニティーで恋愛しなくてもいいじゃない…って話で。

さらに、オトナな恋愛の『ドロドロ』がついてまわるから、よけい厄介だ。

―――

「お盆、なーんか二人に会いづらいなぁ…」

それは僕も同じだ。
Aさんと別れてから感じた気まずさが、また複雑になる。
いつか会うだろうことを思うと、いまから気が重い。

―――

僕は小学校から中学に上がるとき、親の転勤で みんなとは離れてしまったので
お互いの細かい事情まではわからない。

7人で共有した時間は、僕が一番短い。

中学に入った後も よくみんなで集まったりしてたけど
僕と他の6人の間には、見えない時間の壁があった。

『7人の時間』。
僕は、小学校のままで止まってるけど
6人はその先も一緒に時間が過ぎていて。

別にそれでギクシャクしたことはないけれど、なんとはなく、別々に大人になっていく違和感みたいなものを感じていた。

―――

「いいんじゃない?フツーにしてれば。二人もそれがありがたいと思うし」

なんて、当たり前な事しか言えない自分に、
そしてまるで安っぽいドラマのような状況に、腹が立つ。

正直、こんな面倒くさいなら、絶ってしまおうかこの関係…なんて思ったり。

僕らの過ごした20年が、こんなことで崩れてしまいそうなのが とてもくやしい。

―――

きっと、こんなのは世間一般よくある話なんだろう。

みんなは見て見ぬふりして やり過ごしているんだろうか。
僕らが、気にしなくていいようなことまで気にして、勝手に苦しんでるだけなのか?


だけど、僕ら『友達』だろ?



…その言葉も、安っぽく思えて。



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