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2002年05月16日(木) 日記読み/伝聞/つらつら

ある友人の日記にね
(エンピツの人じゃないからリンクはしないけれど)


 「待つという事は信じること。
  待てないとは、信じていないこと。
  人を信じるとはそういうこと。
  (中略)
  待つとはただ指をくわえて待つことではない。
  待てない自分と向き合うことである。」



って書いてあって
それがもうもう、やたらに心に残ってしまった。

どうやらそれも彼女の言葉ではなくて、
友人がもらったメールに書いてあった言葉だそうな。

こうやって「心に残る言葉」というものは
人から人へと伝聞される。

っていうか、インターネットの普及した現在では
コピペによる指伝えといったところか。




モヘジさんの日記にね、

  足の爪を切ろうとしたら、
  「ダメっ! 親の死に目にあえないっ!」
  と、自称「卑怯で縁起かつぎ」の妹さんにとめられた

ことが書いてあったけれど

うん、それをまた、へらへらと笑いながら読んでいた私は  ふと

自分がいつもいつも、そういった「夜口笛を吹くと蛇がくる」
といった『伝聞』のたぐいを、ちゃんと知っていたのに
気にもとめずに夜でもいつでもかまわずに
爪を切っていたなぁ…という事実に
あらためて気がついたわけである。



だから、父の臨終に間に合わなかったのかな?




父の容態は、弟の電話では「危篤」というほどには思えなかった。
「ちょっとあぶないかもしれないから、とりあえず帰ってきといてよ」
という弟の言葉に、子供たちの学校に連絡をして休ませると
私はあえて喪服など用意せずに、羽田へ向かったのだ。


けれども、飛行機が熊本空港に着いたとき、
荷物受け取り口のガラスの向こうに見えた顔は
迎えに来てくれると言っていた私の弟ではなく、夫の両親の顔だった。


そんなことをつらつらと思い出した。
あれから1年と7ヶ月が過ぎようとしている。



「伝聞」と「迷信」って全然違うよね。


でもなんとなく
もう
夜に爪は切れないかも。

 



そうそう、最初に書いた日記にね


 「私は凹んだ自分とちゃんと向き合えているのだろうか」
 「だみだ。こりゃ」



って書いてあってね
それは彼女自身の言葉だったんだけれども


そんなキミって好きだなぁ


って、思ったよ。





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