しもさんの「コラムニストを目指して」

2003年04月30日(水) 賢い消費者、賢い市民、賢い選手・・

最近、やたらと「賢い」という字が目に付くのは私だけだろうか?
商品として別に問題なくても、まずいとかクレームを付けて
新しいものに取り返させたりする消費者が増えている。
その為、クレーム処理担当は、そのストレスに耐えかねて自殺をしたり
ノイローゼになるケースも目立ってきた。
そんな傾向を読み取り、消費者も賢くならなければ・・とコメントが載る。
先の統一地方選挙、リコールしたはずの町長が再選を果たす、
服役中の候補者がトップ当選を果たす。
こんな記事には、市民も賢くなって欲しい、と辛口コメントが賑わう。
監督采配で逆転負けをした試合、監督が「全部、私の責任です」と
インタビューに答えれば「今更、そんなこと言うなよ」と選手が言い返す。
決して「監督に、そんな言葉を言わさて申し訳ない」と言わなかった
選手に対して「賢い選手がいないのか?」という呟きを見つけた。
これらの場合、決して本来の意味である
「頭の働きがよく知恵がすぐれている」として使われず、
別の意味の「要領がよい。抜け目がない」として利用されている。
「賢い」という文字を見つけたら、それは皮肉であると思ったほうがいい。
それだけ「ズル賢く」なったということなのだろうか?


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