しもさんの「コラムニストを目指して」

2003年03月07日(金) 「匿名」のクレームは、言葉の暴力に等しい

「インターネットのホームページ、
知らない人に荒らされて、閉じることにしました」
そんなメールが時々私のもとに届くことがある。
これはインターネットの世界だから・・と思っていたが
そうでもない。
最近では、新聞の投稿欄にも「匿名」を良く見かけるが、
本当にいいのだろうか?と思ってしまう。
「匿名だから言えるんだ」という論理もあるだろうが、
自分の身分を明かさず、言いたいことを言う、という図式は
あまりに一方通行である気がする。
「匿名」イコール「自分の発言に責任を持つ必要がない」という
意味だけではないが、大切にしたい文字でのコミュニケーションを
「暴力」にしてしまう危険性を含んでいる。
「匿名」で言いたいことを相手にぶつけた側は、
すっきりするのかもしれないが、
クレームを匿名で受けた側は、言われっ放しでストレスも溜まる。
返事すら出来ないイライラは、
家庭に戻っても、休日を過ごしても、
頭の片隅に残っていることを理解して欲しい。
会話は、お互い名乗ってから始めるものだと思うから。


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