12日、『瞼の母』見て来ました。
草なぎ剛、頑張りましたよ〜!
良くやりましたよ〜〜!!
おばちゃん、嬉しいよぉ〜〜〜!!! (;O;)
あのカミカミ王子と呼ばれた剛くんが、一度も噛まず、声も嗄らさず、良く通る美声で明瞭に(歌舞伎などで言う所の、良い口跡!)、忠太郎を演じ切りました!
どれだけ練習したんだろう?
皆さんと一緒のお稽古だけでなく、自分だけでも相当練習したんだろうなぁ…。
もちろん、ただ噛まなければ良いって事ではないでしょうし、演出の渡辺えりさんに点を付けてもらったら、100点じゃないのかも知れないけど、私は、あの声(の使い分け)を聞けただけで、満点をあげたいと思います!
物語でも泣かされましたが、終わった時には、母のような気持ちになって嬉し泣き…。
天晴れじゃ!
ようやった!!
この後は、少し具体的な事を書きますから、自分が見る迄、細かい事は知りたくないと言う方は、さようなら〜。 (^^)/~~~
忠太郎が初めて登場した場面では、私が想像してた程は低い声じゃなかったんです。
(もちろん普段の剛くんの声よりは低いんですけど)
でもそれは、女性相手で穏やかに話してるからなんですね。
その後で、忠太郎達を追って来た渡世人達と争う時は、もっとドスの利いた低い声に。
良い声だ〜。
この弟分の家の場面で、まずホロッとさせられたのは、字が書けない忠太郎が、弟分の母親に手を取ってもらって字を書きながら、その母親の顔をじいっと見ている所…。
(照明も凄く良い!)
おっかさんていうのは、こんなに優しいあったかいもんなのか?とでも思っているのか…。
この間に、すごく可愛い声で喋ったな、と思った所がありました。
母を恋しいと思う気持ちが、忠太郎を一瞬子供にかえしてしまったのかも………。
その後、母親を探して歩く忠太郎は、女性には優しく話し、男性にはドスを利かせた声ときっちり使い分け。
おっかさん・大竹しのぶさんは、さすがです!
荒っぽい渡世人にも動じない忠太郎も、おっかさんには勝てません…。
でも、この母にしてこの子有りで、忠太郎は母親似なのかも知れないな、とも思いました。
最後の場面で、忠太郎が「親は有るのか?」と尋ねるのが、NTTのフレッツフォンのCM(マコちゃんパパ)の時のお父さん…。
そういう事考えながら見ちゃいかん!と思うんですけど、やっぱり考えちゃう私を許しておくんなせぇ…。
その後の殺陣の所って、歌舞伎や新国劇なら「待ってましたっ!」と声がかかる所なんでしょうけど、“カッコよくない立回り”と、“人の命を奪う恐ろしさ”を観ている人に伝えようとお考えの渡辺えりさんの演出では、そんな事はあってはいけないんでしょうね。
でも忠太郎さん、ここでは手元を見ずに刀を鞘に収めてました。
別の場面では、ちょっと見てしまっていたので、私はカッコ良い〜!って思っちゃいました。
渡辺の姉御、堪忍してやっておくんなせぇやし…。
終わった後に1度袖に入って、出て来た時の歩き方を見た瞬間、剛くんの歩き方だ〜!って思いました。
それまでは全然違う歩き方をしてたんですよね…、忠太郎さんの歩き方を。
そして出演者一同、横一列になってお辞儀をする時には、タイミングを見たのか、左を向いたり右を向いたりしてるのが剛くんの仕草そのもので、終わった瞬間に忠太郎さんが抜けて剛くんに戻るんだなぁ、と感心しちゃいました。
でも考えてみたら、一昨年の舞台の時もそうでしたね。
可愛らしい義太郎さんだったのが、終わった瞬間にカッコ良い剛くんになってましたっけ。
剛くんファンの方達は、当然買われるでしょうけど、プログラムの中の、大笹吉雄さんの“草なぎ剛評(?)”は必読!
そこで名前が挙がった方の戯曲を、是非ともやって頂きたいです。
プロデューサーの大姉御、おねげぇしやすぜ!