竜の爺の戯言日記
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2004年08月25日(水) 金メダル1個の値段。国民栄誉賞と紫綬褒章の大判振る舞いで人気回復を

アメリカのヘリが落ちたけれど、その事故調査に立ち会えなくて追っ払われた沖縄県警は餓鬼の待遇だったのだろうと、配信されるニュースを見ながらおもうのだ。それにしても、小泉首相の対処の仕方が先輩の元森首相と一緒で、同じ穴にすむ狢といったところか。ことは8月13日午後2時20分ごろ、沖縄県宜野湾市の沖縄国際大学敷地内に米軍のヘリコプター1機が墜落した事から始まる、アメリカに従属して口も聞けない小泉首相の一部始終で、「夏休み中」という表向きの口実が更に支持率を下げている。まぁ、小泉首相としても今まで睦まじい恰好ばかり見せていたから、ブッシュ率いるアメリカの政府には、抗議の言葉を捜しても思いつかないだろう。

外交の責任は外交を専門とする外務大臣にあり、その任務にあたる範疇に最高指導者が口槍を最初に入れるべきではない、という考え方も一理在る。あれもこれも首相がしなければならないようでは、何のための大臣の存在なのか、責任の所在をはっきりさせる上においては、外務大臣の対応で十分だ、という人もいるが、では、北朝鮮の拉致家族引取りに対して、外務大臣が充分な対応をしてから小泉首相は乗り出したのか、というと、これはもう、出たとこ勝負のような対応で「お土産」をふんだんに用意して出かけたに過ぎず、その後の対応で迷走を繰り返している外交経過を点検すれば小泉首相の、その、お土産の対価として、拉致してきても使い物にならない日本人を戻したに過ぎない。

2000年シドニーオリンピック女子マラソンで優勝、陸上競技で日本女子選手初の金メダルを獲得し国民に深い感動と勇気を与えた功によりという理由で、優勝した高橋尚子に国民栄誉賞が与えられているが、オリンピックで金メダルを取ったから国民栄誉賞を与えるという税金の無駄使いの先例を残したのは、小泉首相の先輩に当たる元森首相だから、当然アテネで金メダルを取った選手には全員国民栄誉賞を与えなければならなくなる。

しかしながら、今回は現在アテネ五輪の金メダリストは体操の男子団体の6人を含めこれまでに19人も居る。そして、国民栄誉賞は現在15名で生存者は高橋尚子を含めて王貞治、山下泰裕、衣笠祥雄、千代の富士の5人で、そのうちの後記4名は長い時間をかけて記録を作ってきた人達だ。金メダルを獲得したことの理由で貰ったのは高橋尚子ただひとり、という国民栄誉賞の盾の文について当てはめると、今回のアテネ五輪の金メダリストの体操の男子団体の6人を含めこれまでの19人も受けるに準じる資格保有者なのだ、が・・・

内閣府賞勲局では「2連覇の谷選手と3連覇の野村忠宏選手(柔道)には国民栄誉賞を贈り、あとは紫綬褒章にしてもらおう」と言う案で調整に入った。という毎日新聞の配信があって、なんだ、これは。国民栄誉賞にしても紫綬褒章にしてもそれを配布する政府の確たる方針が無い様では、政府の人気取りに使われているのだと思えて仕方がない。おりしも、沖縄の対応で支持率が急落している最中だから、このさい、全員に国民栄誉賞を与えてしまおう。どうせ、これも人様の税金のはした金だから at 2004 08/25 11:59

紫綬褒章-しじゅほうしょう・授与対象は学術、芸術上の発明、改良、創作に関して事績の著しい方、という一応の決まりがある。あくまでも一応の決まりで、ばら撒く人間の主観だから、これは。


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