竜の爺の戯言日記
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2004年05月15日(土) 風強し汚れた川面鴎飛ぶ 餌やる人の声切れ切れに

霞ヶ浦の湖水清浄化運動のチラシが回ってきた。養殖鯉が大量に死滅して問題になった霞ヶ浦湖の水質の悪さは目を覆うほどで、竜の爺が始めてこの湖水でボートに興じた40年前は河口近くで蜆が取れたし、泳ぐ事も出来た。今はブラックバス釣りの人達が都心周辺からやってくるが、近くの住民は湖畔に近寄りもしない。この40年の間に霞ヶ浦湖畔のあちこちに大型の団地が幾つも造成され、ゴルフ場が出来、見渡す限りの田園風景、と言う事はなくなった。そして、移り住んでくる人達は、もともと霞ヶ浦湖は現在のように汚れていたのだと思っている。この大きな湖水の清浄化は、1地方字自体の役所の頭としても手が付けられない大問題なのだ。なにしろ、湖に流れ込むあちこちの川の管理は幾つもの自治体が権利を保有しているのだから。それにしても、環境問題も普通の市民として、国民として何が出来るのか、と言う問題意識を普段持つ事はない。環境庁というお役所のお触れ(公示−笑)等が回覧板で各家庭を巡回したとしても、大抵は素どうりさせてしまうか、読んだところで、ふんふん、そうか、でお隣のポストにポトンと入れて、次の瞬間に忘れてしまう。


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