moonshine  エミ




2007年03月26日(月)  恋ってやっぱり。

タイトルは、やっぱり大好きな小沢健二くんの歌より。
でもあたし、この曲、聞いたことないんだよナー。ははは。

賢ちゃんと別れ話になってから2ヶ月くらい経つ。
そろそろ、それなりに整理した内容で書けるような気がするので、書いてみます。

彼と別れたのは、簡単に言うと、「嫌いになったわけでは全然ないけど、これからずっとうまくやっていくのは無理だね。きっと。。」ということだった。

彼とは1年半、社会人同士らしくきちんと誠実に、そしてとても濃密におつきあいをした。
長くもないが、いっときの情熱だけで駆け抜けるほど短くもない時間だ。
いろんなところに一緒に行ったし、おうちでごはんを食べたり飲んだりごろごろしたりした。
そうした中で、お互いの人間性、ってのは見えるものだ。
食べ物の好みも合ったし、遊びに行っても楽しいし、けんかをしたこと、その後の仲直りの痛痒い甘美さも含めて、彼のことがとても好きだった。
だから、別れるという決断に至るまでは、もちろん葛藤もあった。

でも今は、切ない気持ちがないわけでは当然ないが、とてもすっきりしている。
「きれいに別れたい。」っていう自分のちっぽけな美学みたいなのを貫けたから。
傷つけあってボロボロになる別れ方はしたくなかった、
だってこれまで、とてもいいお付き合いをして、楽しかったのだもの。

きれいに別れたいと思っても、相手のあることですから、自分だけではどうにもなりません。
賢ちゃんのおかげだ。
別れるか別れないかの話をした期間じゅう、彼は本当に男らしく、率直で、思いやりにみちてた。
「この人のこういうところが凄くかっこよくて、だから私は好きだったんだ。」
と、ある種、感動的なほどだった。
「いい男とつきあったなー。」
と思った。
だからこそ、きれいに別れたかったというのもある。

彼は私にとって、これからも特別な人だ。、
いっときの間、もっとも近くにいて、見つめ合ってた人なのだ。
私は彼の筋の通った男らしさや大人らしい如才なさ、よく切れる刃物みたいな鋭い賢さを尊敬してる。
そして、1年半の間、恋人として私を大事にしてくれたことにとても感謝してる。
もう会うことがなくても、これからお互いにほかの人とおつきあいをしたり結婚したりしても、
これからも彼を思い出すときは、とてもいい気持ちになると思う。
そうできる別れ方をするために、私も彼も努力をした。
その最後の共同作業は、私にとって誇りになりました。

人は、ひとりでは成長できないことがたくさんある。
好きになって、おつきあいをして、別れる。
そのすべての過程で成長できたなーと思う。
お互いの気持ちをぶつけあったこと、喧嘩して傷つけあったことも含めて、
私はとても一生懸命に恋愛した。
相手に不足なし!て感じだった。
彼との間に遣り残したことはもう何もない。
だから、賢ちゃんにはほんとに、ありがとうと言いたい。
狭い福岡、ばったり会うこともあるだろうけど、そのとききっと私はとても嬉しいと思う。
とても懐かしい気持ちであいさつできると思う。たとえその横にほかの女の子がいてもね。

ゆうきちゃんに言わせると、私は“恋愛体質”らしい。
そうかな? そうかもしれない。
実際、私は、男に溺れるタイプではない。
良くも悪くも、その人の色に染まれないし。
自我も自意識も強いし頑固だし、仕事も好きだし、友達もいる。ひとりで過ごすのも好きだ。

でも、確かに私は、恋愛が好きだと思う。
恋愛が好きっていうか・・・恋人、っていうのが好きなのだ。
恋をした数、おつきあいをした人は、28歳にしてはそんなに多くない。
ひとりの人とじっくりがっぷり組み合うのが好き。
好きになって、おつきあいをして、相手のことを知りたいと思い、相手にも自分を知ってほしいと思い、うれしいにつけ悲しいにつけてその人のことを思い出し、思い出され、いつでも心の距離は近くて、与え、与えられ、そのぶん、エゴもぶつけあって、っていう、友達とも家族とも同僚とも違う、恋人ならではの濃密な関係。

友達も家族も同僚も大事で、必要なもの。
優劣をつけるわけではなく、それと同じだけの強さで、恋人という存在は、これまでの人生において、私にとってはとても大切だった。
友達や家族を大事にしたり、仕事に一生懸命になるのとおんなじように、私は恋人にも手を抜きたくない。
あるときはかけがえのない安らぎであり、あるときはもっとも自分を悩ませるもの。
私にとって、恋人って、そういう存在だ。

自分のそういう恋愛感覚はとても好き。
そういう恋愛をこれまでにいくつかしてこれたのは、歴代の(笑)恋人のおかげでもあると思う。
彼らのおかげで、私はこれからも、恋愛っていう究極のぶつかりあいに、臆病にならずにいられると思う。

というわけで、これからも独身者の特権として(笑)、いい恋をしたいと思います。
人を好きになるのは楽しい。好きな人とおつきあいをするのは、つらいことも含めて、本当に楽しい。

そう、今、好きな人がいます。
(私と、それから賢ちゃんの名誉のために言いますが、賢ちゃんと別れてから知り合った人です。)
「早っ!」
「それは・・・・長続きしないんじゃ・・・」
「や、その人と出会うために、このつらい別れがあったのだよ。」
周りではいろんな意見がありますが、もちろんそれは、私の気の持ちよう次第。
恋愛は当事者にしかわからないのです。

これからいくつ恋をするのだろうなー。
わからないけど、私にはなんか、自信がある。
これからも、いい恋愛ができる。
だって自分はいつでも変わらないから。
ヘタな人は選びません。
ま、これからどうなるかわかりませんが、今は暖機運転よろしく、じっくりあたためているところなのです。
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