moonshine  エミ




2003年05月03日(土)  ゆうきちゃん邸、魚座、サニイサイドなど

 三連休の始まり。よいお天気。暑いほど。
 春ももう長くないなと思い、女学生テイストの春格好で家を出る。
 浮かれた花柄のブラウスと、若草色のスカート。
 スカートは最近新調した。友だちは「かわいい」と言ってくれるが母親には
「なんね、その制服みたいなハコヒダは?」と酷評されてるもの。
 しかもアイロンをかけるのが超めんどくさい。

 博多のゴールデンウィークといえばどんたくで、
 しかし博多区在住の私だが未だにどんたくというものがよくわからないのである。
 というか、「こんなもの」と言えないのがどんたくなのだ。
 パレードには、花笠しゃもじのオバサンだけでなく、ちんどん屋さんもいるし、
 リオのカーニバルみたいな一団もいるし、
 阿波踊りしてる人たちも・・・というように、
 なんでもありの、とにかく踊らんね歌わんねの、懐のふかーいお祭りなのである。
 そして、中心地天神の各地に特設ステージがあり、パレードも中央の通りでやってるので、
「どこからどこまでがどんたく!」という境目が非常に曖昧で、
 毎年、日本のGWいちばんの人出はどんたく!なんて全国ニュースでもやってるけど、
 お休みなので天神にショッピングに来た〜、とかいうだけの人たちも、余裕で「どんたくの人出」にカウントされてる。絶対。
 そんな、自由かつ大雑把なブラボォなお祭りです。


今日は三越の中もどんたくです


 どんたくを横目で見ながら、けやき通りを通って赤坂へ。
 ゆうきちゃん邸に遊びに行く。
 いい環境! 天神まで徒歩20分以内で、緑が多くて、アパートの奥にはお地蔵さん?たちがいて。(註:お自動さんではありません)
 お布団が干してあるベランダには、ニョキニョキと竹が、私の背竹(まちがえた。背丈)よりも高く伸びている。
 広さを感じる居心地のいい部屋。
 いろいろ、二人で画策。格闘。共謀。
 
 喫茶店でサンドウィッチを食べて、ライブハウスへ。
 ゴールデンウィーク万歳の、ナイスブッキングなプレアデス。
 入り口に魚座の藤井さんが立ってた。両手にスーパーの袋を抱えて。
 中には、ものすごたくさんの、缶詰。
「・・・なんですか、それ?」
「差し入れでもらいました。」
 だってー。さすが。

ライスボウル
 初めて見たライスボウル。
 とてもいい声のボーカル。
 若者らしいセンシティヴな歌。
 すごいインパクトがあったわけではないけど(なにしろ次が魚座だったからね)
 また見たいと思った人たちだった。

魚座
 久しぶりに見た魚座。
 演奏中、誰一人にこりともしない4人組。
 クールというのとも違って、無愛想。
 それでいて、詩情に溢れる歌の数々。ああ、これが魚座!
 感動の『夏の踊り子』!
 声がよく聞こえて歌詞がはっきり聞き取れて、涙モノのせつなさだった。
 ああ、ああ、これを聞くだけでもライブ代の元はとれるってもんだ。
 今日は『寺を燃やす』で暗ァく始まり、
 中盤に『夏の踊り子』や『海』といったメロディアスなサビでキュンとさせ、
『(俺の)春』や『夜の二人乗り』で轟音の中で壊れて(いい意味ね。)終わった魚座。
「夜の二人乗り」は、これまで見た中でいちばん壊れ度が高かったかも。
 初めて見たゆうきちゃんも、いたく感激したようす。
 ライブ後、CDを買った。
 アルバムタイトルは『小さな怒りの季節』。ったく、やるなー藤井くんて人は!

 ライブ後。
藤井 「メガネロックフェスのチケット買った?」
エミ 「あーマーブルから買った。売れてます?」
藤井 「いや、まだ一枚も」
エミ 「えーっ、売りましょうよー」
藤井 「マーブルと客層かぶってんだよね」
エミ 「あ、じゃあ、ゆうきちゃん、前売りで買っとく?いま」
藤井 「いや、今日、チケット持ってきてないから」
 ・・・藤井さん・・・やる気って・・・。 

サニイサイド
 お気に入りのサニイサイド。
 魚座とは対照的に、みんなニコニコで演奏のサニイサイド。
 今日はかしわいさんがアロハシャツじゃなくて普通のTシャツだった。
 今日はたなかまさんがウッドベースじゃなくて普通のベースだった。
 今日はみなみくんが・・・えーと?
 みなみくんのドラムが力強かった。ハイハットだけ叩いててもカッコイイ。
 サニイサイドは本当に音楽が好きなんだなあって感じがする。
 そんな音が出てる。
 独特の存在感で、最初は「エ?」て思うんだけどハマッたら一直線。
 何度も聞きたいバンド。噛めば噛むほど味が出るのよ。
 今日は半分くらいが耳馴染みのない歌だった。
 今日知らなかった歌も、もっともっと聞きたいもんだ。
 ♪君から電話がこないこないと思ってたけど、
 ♪よく考えたら、三年前から仲良くなかった〜
 と、「三年前から○○だった」というフレーズ繰り返す歌が面白かった!
 「ロックな曲を」といって、ゴリゴリいい音で始まった「ここで会いましょう」も良かった!
 たなかまさんが、わたしとゆうきちゃんの研究室の先輩にあたることが判明。(在学期間はかぶってない)
 言語学専攻だったんだー! なんとなく理系のイメージがあったのだが、
 そう言われると、あの日記の過不足ない言語感覚に納得いった。

博多・ザ・ブリスコ
 博多のシーンに君臨し続けるブリスコ。
 年齢のこと言うのはなんだけど、御齢40歳にしてあんなに暴れまくるジャガーさんという人のエネルギーにはいつも呆れる。これは感服するという最高にいい意味。
 暴れまくるというのは文字通りで、
 椅子を倒す、椅子に乗る、机に乗る、客に乗る(私の膝にも乗っていった 笑)。
 走る、ジャンプする、滑りこむ、倒れこむ。
 そういえば今日のプレアデスはお客さんが少なかったので、
 ステージの領域を存分に拡大して、どこまでも暴れにいくジャガーさんであった。
 ベースのわちさんの指使いはいつまで見てても飽きない。
 ドラムのCHEEさんはいつもにも増してかわいかった。見るたびごとにドラムうまくなってる気がするし。
 しかし、男客が少ないブリスコは、ちと寂しいものだ。プレアデス、立って聞く人少ないしね・・・。
 終わったあと、「いろいろやってごめんねー」とジャガーさんに頭を撫でられる。
 トチ狂った私は「いや、うれしかったです」とわけのわからん答えを。

 同じ楽器でも、こうもいろんな表現ができるんだね。
 という、すばらしーいパフォーマンスをする各バンド、各メンバーのひと夜。





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