moonshine  エミ




2003年03月07日(金)  足首をひねり傘は折れた、そして・・・

 朝、小さな小さな雨が降っている。
 傘を差している人と差していない人の割合は2対8程度か。
 私は断固として、差した。濡れるのはあんまり好きじゃない。
 お気に入りの曲がMDウォークマンから流れる。傘を手でくるくる回しながら歩いていると、会社まであと1分というところで、見えない石につまづいて(つまり、何もないところで)足首がグキッとなって、こけそうになった。
 通勤途中の人が横にも後ろにもたくさん歩いている。こういうのは、痛みもあるが恥ずかしさのほうが強かったりする。何食わぬ顔をして体勢をたてなおし、歩き続ける。

 ビルの屋根に入り、傘を閉じる・・・・と、きれいに閉じない。
 ビニール傘だったので、骨が脆くなっていたようだ。もう一度開いて、改めて閉じようとする。閉じない。思わず力を加えて言うことを聞かせようとする。すると、「ブスッ!」といって、傘の骨が布を突き破った。
「あ・・・」
 その間にも、ビルには次々によその会社の従業員が入ってくる。これはかなりマヌケな姿だ。足首の痛みとてひいていない。
 
 気を取り直して始業。(昼前に、くだんの傘は骨を一本一本素手で折って、処分。)
 懸案になりまくっていたデータ整備を今日こそやるぞ!と意気込んでいると、外部から連絡が入り、来週までに用意してほしいと資料を頼まれる。責任者の先輩は、有休をとっている。
 聞いてないよ〜〜〜!と、往年のダチョウ倶楽部ばりに心で叫びながらも仕方なく、よくわけもわからないままに、試行錯誤して作成。協力してくれた同期に感謝。 
 夕方になって、やっと目標の資料作りに着手。なんとか、それなりの形ができる。とはいえ、ペンディング箇所も残っているのだが。

 4月からの新しい組織編成案が発表になったようで、部署の人たちと食い入るように見る。いまとはガラリと変わる部署編成。うちの部署はまっぷたつになって、現在の部署名はあとかたもなく消えている。相当な物議を醸し出し、そしてみんな黙る。それぞれの胸に去来する思いとは。

 帰り際、他部署の先輩に誘われて、カジュアルなお店で夕食。ベテランの女の先輩で、2−3ヶ月に一回だが、こうやって食事に誘ってくれる。
 会社や仕事のことなども、同期でもなく同じ部署でもない先輩と忌憚なく話せるこういう機会はとても面白い。ずっと年下の人の話も、よく聞いて尊重してくれる大人の人は案外少なかったりするので、私にとって貴重なメンターだと思う。文学部出身で本にも詳しい人なので、これまた楽しい。
「最近、あんまり量を飲んでないんですよ〜」なんて言いながらも、すっきりとワイン一本は空になる。

 いい気分になって先輩と別れる。
 なんだ、最初はへなちょこだったけど、けっこういい日だったかも・・・なんて思いながら改札口に向かうと、異常な人だかりができている。まったく不本意ながらも、見慣れてしまった光景。そう、JRさんがまた遅れているのだ・・・!
 電光案内板を見ると、「48分の遅れ」とある。
 ああ、わかりやすい今日という日のオチ。

■更新情報
しんちゃんが撮った私の写真が2枚、UPされているとのうわさ。





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