moonshine  エミ




2003年02月07日(金)  She's So Heavy

 忙しい一週間は早い。
 忙しかった一週間の金曜日の夜はとても眠い。それが今。

 いつも日記を読んでくれている人はウスウス気づいてしまっているかもしれないが(といって、何も隠しているわけではないが)、我が社は旧態依然。そして今は2月。
 といえば、そう、バレンタイン・デーと思い浮かんだ方、ご名答です。
 部署の男性にチョコレートを配るという、全社的な習わしがあるのです。
 ・・・これはもう習わしというしかないね。
 去年、新入社員の頃にこの習わしを知ったときは、「ゲッ!」と相当イヤケがさしたものだった。
 今年はそれほどイヤじゃない。会社自体には、去年の今頃よりもイヤケがさしているというのに、不思議である。
 なんでだろ?と考えてみると、

 ひとつ:今年は部署に、私以外の女の子がいて一緒に買いにいける
 ひとつ:ちょっとしたお菓子をあげたり貰ったりは楽しいと気づいた
 ひとつ:チョコ売り場にちょっと興味あり

 この三つが思い浮かんだ。
 
 今日は、後輩の女の子と一緒に仕事のあとにチョコレートを仕入れに行く予定にしていた。 
 が、二人とも仕事に追われて、閉店までに会社を出られるか危ぶまれる。
 給湯所にて16時半、
「○○さん(私のこと)、数字が合いません、三億・・・」
 と悲痛な声で後輩。
「さ、三億・・・。だいじょうぶ、あと2時間半あるよ!」
 と励ます私。
 何とか7時に会社を出て、三越でチョコを無事仕入れる。

 ホッと肩の荷がおり、さあ夕食だ!
 旬の場所は、今泉よね。と、天神から今泉へ歩いていったのだが、なぜか気づくと薬院にいた(重度の方向音痴者が二人そろうと、こうなる)。
 しかし手ごろな店を見つけ、洋風のごはんを食べ、ギネスビールと白ワインとオレンジペコを飲む。
 後輩の彼女、純文学系統の本が好きで、最近読んだというモーパッサン(だっけ?)の『女の一生』のあらすじをダイジェストで話してくれた。こ、こわいハナシ・・・。
 カバンの中には原田宗典の文庫本を持っていた。
 
 「最近、ベッカムの自伝を買ってしまったんです」なんて言う彼女、ベッカムはベッカムでも、デビッドではなくヴィクトリアの自伝のことであった。
 結婚前から、ヴィクトリアのファンだったらしい。
「この時期に買うなんて、あたし相当ミーハーに見えるだろうなあと思ったんですけど、
 だってかれこれ、7年くらい大ファンなんだから、私が買わないで誰が買うんだ!と思って恥をしのんで買ったんです・・・」と、言う。
 そして、ジョージ・ハリスンが好きでビートルズのCDは全部もっているけれど、ジョージを調べていたら何とパティ・ボンドの大ファンになってしまったと言うからつくづく感心した。
 パティ・ボンド。そう、ジョージ・ハリスンの元・妻にして、エリック・クラプトンと結婚した女性(今はクラプトンとも別れている。)
 クラプトンの名曲『いとしのレイラ』はパティのことを歌った歌だよね。
 なんと、パティの切抜きまで手帳に貼っていた。こんな子も珍しいだろう。でも、そういう、凝り性なところがある人、わたし大好きなんだよね〜。
 初めて見たパティはバービー人形のようにかわいかった・・・。
 こんな女性だったのね、あの三角関係の主人公は。と、かなり明るい気持ちになった。
 そういえば谷崎潤一郎と佐藤春夫だっけ? 日本の作家で、友人同士で、どちらかと結婚していた女性をめぐって三角関係になって、結局妻が友人のほうと再婚したのは・・・。
 どこの世界にも、そういうことはたまにはあるものなのね。





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