moonshine  エミ




2003年01月22日(水)  努力する才能

 なんというか、あまり気が晴れない、ここんとこ。
 何があったというわけでもないけど。
 仕事は定時に終わってるけど、夜の時間はあっという間。
 早く寒い冬が終わって春になって欲しいけど、春になったらまた決算。
 夜の時間なんてなくなるも同然だ。しんちゃんは多分、愛知だし・・・(というか、福岡にいたら大笑いだ。)
 
 有休とりたいなあ。今のうちに。
 こっそり母校に忍び込んで、文学系の授業を聴講したいという野望があったのだが、もうすぐテスト期間だし、もう無理かな。
(そういう問題じゃない?!)

 森博嗣『臨機応答・変問自在』(集英社新書)を読み返す。
 森の大学の授業のやり方は、Q&A形式。
 学生に紙を配って、質問を書かせ、森の答えとともにプリントにまとめて、次の授業で解説する。
 質問はなんでもいい。その質問で、成績を評価する。

 高校までの教育では、問題が提示され、それに答える技術が伝授される。
 でも、本当に大切なのは、問題を発見する力を身につけること。
 問題を見つける行為は、問題を解決する行為よりも難しい。

 人は、どう答えるかではなく、何を問うかで評価される。

 これが森博嗣の教育ポリシー。 
 ポンと膝を打っちゃうよなあ。ほんと、その通りだと思うよね。

 以下、引用。
 Qは学生の質問、Aは森の解答。


Q:99%は努力、1%は才能だといいますが、先生は才能というものが存在すると思いますか?

A:思います。努力できることが才能。だから、成功は100%才能だと思う。
  才能は持って生まれれたものではなく、思い立ったときに、あるいは、やる気があるときに生まれるもので、いつでも消える。
  自分自身をどれだけコントロールできるかが才能です。


Q:友人が繰り返しの毎日に不安と不満を持ち始め、自分の存在価値と目標を見失いがちなのですが、どうすればいいでしょうか?
  先生もそういう時期がありましたか? こういうことをきくのは馬鹿馬鹿しいですか?

A:後ろから答えましょう。馬鹿馬鹿しくはない。誰にもそういう経験はあると思う。森の経験則では、次のことが言えます。
 「何かに悩んでいる人は、解決策を知らないのではなく、最良の解決策を面倒でしたくないだけだ。」
  その友人には、まず、自分の部屋を片付けることをすすめましょう。


Q:今日は久しぶりに頭を使いました。他にも面白そうな問題があったら教えてください。

A:もう少し頭を使って生きてください。問題は山のようにある。問題を見つけることが一番の問題です。
  人は、餌を待っている飼い犬ではありません。


 こういう先生の授業うけたら、多分、ムカつくこともあるだろうなあ・・・。
 でも、うむ。
 気持ちをピリッとさせよう。
 
 がんばらなきゃいけない、って思うだけじゃあ、なんにも進まない。
 どうやって頑張るか、ちゃんと言えないようだったら、考えてないのと一緒だ。
 考えてないことを実行できるわけがない。
 よね。
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