moonshine  エミ




2002年05月19日(日)  国史バンザイ!

 きのうヤケ買いした本は、坂口安吾1冊なんかじゃあござらん。

 遠藤周作の対談(鼎談?)集『たかが信長、されど信長』
 宇江佐真理『髪結い伊三次捕物余話 幻の声』

 も一緒に買っておりまして、どちらもきっちり読み終わりました。
 後者のみ、うちの本屋「春秋の道連れ」にも並べましたので、ごらんくださいな。 
 いや〜レベルの高い3冊でございました!
 時代ものも歴史ものも、大好きな私です。

 織田信長、歴史上の人物で3本の指に入るくらい好き。
 もっとも、日本で「好きな歴史上の人物」とアンケートをとったら、間違いなく3位以内に入るんでしょうが。
 信長といえば私には坂口安吾の「信長」ですね。これも、講談社文芸とか、ちくま文庫といった、全集形式の出版物でしかお目にかかれず、残念でならぬ。もっと普及させるのだ〜〜!
 ちなみに、これも、うちの本屋に並べてあります。

 そして、毎週日曜の信長といえば反町。
 当初の危惧に反して、なかなかどーして、かっこいいじゃあありませんか。わたくしのような若モンとしちゃー、おじさん俳優ではなく、信長は若い人に演じて欲しいもんであります。だっておじさんじゃー、信長がどうしても保守的に見えちゃって。
 さて、「利家とまつ」における信長が、坂口安吾の信長とだいぶイメージが違うのは、こりゃしょうがないと諦めもつくんですが、このドラマ、シナリオのというか、プロットの悪さはどうしようもないっすね。
 信長のみならず、登場人物の誰も彼もが、しょっちゅう説得力をなくしております。一話一話も、見事に繋がっておりません。歴史の大きなうねり、なんて描くつもりが、これっぽちもない大河ドラマも珍しいでしょう。
 それでも、道徳教育みたいな薄っぺらいモラルを押し付けがましく見せられた、去年の「北条時宗」よりは数段マシ。今年はB級だけど、B級に徹する覚悟のほどは、潔いんじゃないかと思っております次第で。
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