moonshine  エミ




2001年09月09日(日)  ジュウジツカン☆

 今日はなかなか面白い日曜日でしたよ。インドアですが。
 
 本屋に行って、突然の出会い。
 北原亞以子という、これまで名前も知らなかった作家の本を、運命のようにふわりと手に取る。
『深川澪通り木戸番小屋』
 江戸の市井物。泉鏡花賞受賞作品らしい。
 連作長編。
 人には言えない苦労をして、今は深川で落ち着いた暮らしをしている中年の夫婦。そこに訪れる、貧しいけれど一生懸命に生きようとする人々。
 優しい目線で書かれた物語だった。
 一話目で、「これは、面白い。」と直感した。五話目で、声を出して泣いた。六話目も泣いた。涙で目が曇って、なかなか読み進めなくなるくらいだった。そして、全部読み終わったときは、哀しくもあたたかく、胸が満たされた。
 こんな作家がいたとは知らなかった。

 CDも借りました。
 シェリル・クロウのライブアルバム。
 エリック・クラプトンはじめ、キース・リチャード、サラ・マクラクランなど、豪華なメンバーとの共演もある。
 このねえちゃんは、やっぱり、ロックンロールしてるなあ、と嬉しくなった。このライブは、ビデオにもなっているようなので、是非見てみたいものだ。CDにはおさめられていないが、このライブでは、クラプトンはジミヘンの「リトルウイング」も披露したらしい。

 暗くなりかける頃、走りに出た。
 600メートルのコースを、1周歩き、3周走り、最後に1周歩いた。
 私は小さな頃から、なぜか足が速かった。短も長もいけてたけど、中学くらいから、長のほうが伸びた。意外と心肺機能が強いのかもしれない。
 でも、走ったのは久しぶりだった。マラソンのあの苦しさって、マゾ的な快感がある。恍惚とした。
 
 夜はテレビ。
「北条時宗」いやーこんなに面白くなるとは、渡辺謙が演じる時頼が死んでから、どうして想像できただろうか。
 元寇、見事なえがきっぷりだった。みんなかっこよかった。神風での退却にしなかったNHKに拍手を送ろう。2年後の弘永の役では、暴風雨がくるのかな。
  
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