moonshine  エミ




2001年08月26日(日)  ゴールをさだめるということ

 唐突ですが、天海祐希。
 エッセイの中で、「トップになったときに、もう2年で退団しようと決めた」と書いていた。
「ゴールを決めて走り出すほうが、自分には合っている。」と。
 当時、宝塚で人気は絶頂。10年に一人の逸材といわれていた。
 そんな中でトップ在位2年というのは、異例の短さ。
 宝塚を愛していないとか、手っ取り早く稼げる芸能界に早く行きたがっていたとか、劇団内での確執とか、いろいろな噂があった。私も、そのエッセイを見たときは、「最初に決めたなんて、ほんとかよう」と思わなくもなかった。
 
 いま、会社の同期で、「そんなに長くは勤めたくない。3年くらいで、やめようと思ってる」という女の子がいる。
 私たちは、まだ入社したばかりだ。
 うちはけっこう保守的な会社なので、女の子がずーっといても、みたいな雰囲気が、なくはない。男性と同じ分のチャンスはまわってこない、というか。
 それはみんな感じていることだろうけど、こんな時代に、すぐハッピーな転職っていうわけにもねえ。
 てらいなく、とりあえずのゴールをさだめている彼女は、ある意味かっこいいと思った。
 その後のことは具体的に考えてはいないようなのだが(←そこがまた、頼もしい。)、そう決めている彼女は、この3年間を楽しく過ごすんじゃないかなあという気がする。
 なんせ、会社っていうものの、学校と違うところの一つには、「ゴールが決まっているわけではない」ということがある。
 学校ならば、何年行って、これだけのことを学んで、っていうのが、概して決められてたのに。
終わりが見えない苦痛というのは、確かにある。
 今の私には、天海さんの気持ちが、何となくわかる気がする。
 私のゴールはどこにさだめよう。
 英語で「ゴール」といえば、目的とか目標を表すこと、多いらしいですね。何だか素敵です。
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