翔くんのときどき日記

2002年09月18日(水) 新作「崩落の絆」に関して   15分後に追記

新作「崩落の絆」ですが、現在、ちゃくちゃくと進んで……

進んで…………。


進んでますよ。ええ、もちろん。












ちょっと嘘。


でも、まぁ、それなりに書いてます(笑)


で。そんな事を言いたい訳ではなくって。

最近の私の作品は「紅色を探して」しかり、「天使になんてなれない」しかり、「僕にも魔法が使えたら」しかり。

どちらかというとハートウォーミングで暖かい話でした。
紅色はちょっと違うかもしれませんが、でも暗い辛い話ではなかったのは確かです。

だから私の事を「ハートウォーマーな話の書き手」だと思ってる人も数多いかと思います。

そして、それは間違いではないです。実際にここのところ、そういう話を沢山描いてきたわけですから。


が、本来の私はそうではありません。
よく私の書くお話のテーマは「人の想い」あるいは「人の心」だといってますが。
本来、もっと突き詰めていえば「愛憎」「愛情と憎悪」なのです。

ただ、ここのところ「憎悪」については、すっかりなりを潜めてました。
紅色の深雪が「嫉妬」を抱いた程度ですから。


が、「アスペラ・ファータ」や「降り行く月に黄昏を」を読まれた方はご存じの通り。
私の話には、愛憎がいきつく先。それは「狂気」があるはずで。

綺麗にまとめても「ハッピーエンド」と言い切るには、ちょっと首を傾げるお話でした。

いや、私「ハッピーエンド」好きですよ。
「僕まほ」なんかはハッピーエンド以外は有り得ない話でしょう。

「僕まほ2」はどうか知りませんが(笑)<おい



ま、しかし。最近の私の話は、以前描いていた話と風潮が違ったのも事実です。

歳をとったからかもしれません。
いろんな物語を読んだからかもしれません。


が、この辺りで私本来の書き方に戻ろうと思います。


愛しているがゆえに狂わずにはいられなかった。
今は、そんな話を、私は書きたいです。





……いや、ハートウォーマーな話もそれはそれでかきたいんですけどね(笑)





PS
私の一番のライバルである某Rさんが日記で、「小説に必要なのは文章力じゃない、発想力だ」といってますが、私も著しく同意。
もちろんより面白くさせる為の文章力も必要だとは思うけども、くそめたに汚い文章だと思う「バトルロワイヤル」は面白かった(が、でも、まぁあの作者の他の作品を読みたいとは思わないけど(笑))。
まぁ、そんな訳で発想力こそ小説の原動力だと、私も思う。


 < 過去  INDEX  未来 >


香澄 翔 [MAIL] [HOMEPAGE]


My追加