翔くんのときどき日記

2002年09月16日(月)

えっと。
ちょっと前の事なんですが、この間、変わった夢をみました。


夢の中での私は、18歳でした。
何年前の話でしょうか(笑) ……ううむ。

それである時、葬式か何かで親戚が集まってくるのですが。そこで従妹の少女と初めて知り合います。その子は16歳の女の子でした。

とても可愛らしくて、優しそうな子だったのですが。
彼女には、ちょっと人と違ったところがありました。

5歳児くらいの知能しかなかったんです。
いわゆる知恵遅れって奴でした。

でも、そんな彼女でしたけど。
それだけに、とても純真で。話している間に、すっかり仲良くなっていました。


だけど。運命は残酷でした。
ある日、親達が話しているのを聞いてしまうんです。

彼女が、病気であと少ししか生きられない事を。


その話を聞いた時、私は強くショックを受けました。
そして私に何が出来るだろう、と。

でも何も出来るはずがありません。医者でもない私に。


一人で落ち込んで、悲しんでいた私に。でも彼女は優しく笑いかけます。
私に「イタイ? イタイの?」と。

彼女の事を思っていた私でしたが、彼女はどこか私が怪我か何かをして痛がっているように見えたのでしょう。

それをきいて。
私はいてもたってもいられなくなりました。

彼女は自分がもうすぐ死んでしまうなんて事はわからないでしょう。
今は元気そうに見えるけど、それが今だけだなんていう事は。

私は思わず彼女を抱きしめていました。

彼女はびっくりしていたみたいでしたが、何も言わずに受け入れていました。
たぶん彼女には、特別な気持ちはなかったと思います。

でも、私は。いつのまにか、彼女の事を好きになっていたのでした。


それから、私はとにかく彼女とずっと一緒にいました。
出来る事を何でもしていました。

でも、だんだんと。彼女の具合は悪化していき。
病院にいりびたる事が多くなっていきました。


何も出来ない事に、時折いらつきながら。
でも、彼女に何かをしてあげたくて。


私が選んだのは。最後の瞬間まで、彼女といる事でした。

私は彼女にいいます。

「俺は君が好きだ」

と。彼女も、笑って答えます。

「わたしも、ひろき。すき」

「じゃあ、ずっといっしょにいたいか?」

「うん。いたい」

「じゃあ、俺と結婚しよう。いいか?」

「うん。する」

と。

もちろん彼女には結婚が何かなんて分かってもいなかったでしょう。

だけど。私はそうする事を望みました。
それが自己満足だという事は、わかってました。

むりやり親を説得して。なんとか許可をもらって。

いよいよ。あとは書類を出すだけだという事になった時。
彼女の容態が急変します。


そして。


そのまま。息を引き取りました。
私は、結局、何もできなくて。


泣くことすら、出来ませんでした。





そんな。夢でした。

起きた時、とても切ない気持ちになっていた事を覚えています。

こんなしっかりとしたストーリー性のある夢をみるのは珍しいです。
しかも整合が取れてる夢。



ただ。でも、そんな事よりも。
悲しくて。でも優しい気持ちになれた一日でした。













追伸。
でも、夢の中でその子とちょっぴりえっちっぽい事もしてたなんていうのは内緒です(笑)

ちなみにそんな従妹は実際にはいません(笑)


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香澄 翔 [MAIL] [HOMEPAGE]


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