ども、翔です。
昨日の日記はろくな事かいてないので、ちょっとまじめに。
新作(短編の死神撃退倶楽部)ですが、なんとかぼちぼち作成がすすんでいます。 今月中にはなんとかなるかなー、というところです。
そして、新作(長編)ですが。こちらは序章だけできました。 うんと、一応。そこだけ載せてみますー。
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〜 序章 〜
コンクリートの上に、足音が響く。 夜中の街並みを駆ける甲高い音。冷たい空気が身体を苛んでいく。
「いたぞ! あっちだ!」
大きく声が響く、美咲は慌てて建物の影に姿を隠す。
「……このままじゃ、追いつかれる。使うか? だめ。私はもう≪クンスト≫は使わないって決めたんじゃない」
ぎゅっと手を握りしめる。 双眸が痛む。紅い色の、右の瞳も。 右目を押さえて、それから再び走り出す。タンタンと小さな音が、辺りに響いていく。
街並みの雑踏に紛れ込めば何とか逃げ切れる。いかに奴らでも、一般人を巻き込んでまでは技を使う事はないだろう。美咲はそう確信して、ただ裏街を走る。この辺りは人気が少なく、平気で技を使う可能性がある。
足音が小さく。しかし確実に響いていた。
もう少し。もう少し抜ければ街中だ。美咲がそう思った瞬間だった。路地の向こうに、一人の若い男が立ちふさがっていた。
「やぁ、ドライ。ひさしぶりだね」
声はまるでごく親しい友人と出会ったような。そんな優しい声。
「ツヴァイ! どうして貴方が!?」
美咲は大きく叫ぶ。
「どうして? それは僕の台詞だよ。君がいなくなるとは思ってもみなかっ」 「お願い。通して。私はいかなくちゃいけないの」
ツヴァイと呼んだ青年の言葉を遮り、美咲は声を荒げる。
「通さないといったら? 使うかい? 君の≪ヴァイスアッシェ≫を。あれは最強の芸術だからね」 「……」
美咲は声を押し殺して、ぎゅっと手を握る。その瞬間、力が集まってくる。 だけど首を軽く振って、そしてツヴァイへとじっと視線を送る。
「私は、もう≪クンスト≫は使わないって決めたの」 「無理だね。君は必ず使う事になる。なぜなら」
ツヴァイは言葉を一度遮る。 そして溜めたものを吐き出すように。告げていた。
「僕らは、そのように創られたんだから」
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ど、どうですか?
うーん。面白くかけたらいいなぁ・・。 今回はシリアスでいく予定ですー。
ではでは
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