500文字のスポーツコラム(平日更新)
密かにスポーツライターを目指す「でんちゅ」の500字コラムです。

2001年08月28日(火) 敗戦で終わる、夏

甲子園で優勝した日大三高の凱旋シーンを見ながら思った。高校野球生活の最後を勝利で終えられるのは、たった一校の選手たちだけなのだと。
 高校の野球部は、夏の大会後に3年生が引退し新チームになる。華やかな甲子園で熱戦が繰り広げられている陰で、地方大会で敗れたチームは早くも新メンバーで再スタートを切っている。
 敗戦で終わる夏・・・。3年間を振り返る時、彼らに残るのはほろ苦い思いだろうか。それとも、やるべきことは全てやったという達成感だろうか。いずれにせよ、選手たちにとっては、この「最後の敗戦」に至るプロセスこそが大切なのだ。ひたむきに球を追った日々は、敗戦でその値打ちが下がるものではないし、敗れたからこそ一生の思い出として心に刻まれるとも言える。
 しかしその一方で、敗戦さえも許されなかった選手たちを思うと切なくなる。PL学園など不祥事で最後の夏を失った選手たちの胸中には、引退の際、どんな思いが去来するのだろう。自らの過ちが招いた結果ではあるが、この悔しさをバネにまた輝ける場を見つけて欲しい。ただ一度の挫折で人生の敗北者にだけはならないでくれと、痛切に願う。


パート2

 きのうのこの項で、私が最近入った草野球チームについて書きました。インターネットの草野球サイトを通じてメンバーが集ったこのチームにもついにユニフォームができあがり、きょう手元に届きました。残念ながら、真新しいユニフォームを着ての初練習は昨夜の土砂降りの雨でお預けとなりましたが、仕事も住まいも年齢も違う仲間たちの間に一本太い芯が通ったように感じます。あくまで形だけの問題なのですが。。。
 次回の練習が今から待ち遠しいです。


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