つたないことば
pastwill


2003年04月12日(土)  曇りの日

鉛色の雲が頭上に垂れ込めて、買出しを押し付けられた
僕の足どりはさらに重くなる
風はなまあたたく吹いて春だとは思うけど今はただ
いらいらするだけだった
もうすぐ日暮れだけれど厚い雲に覆われた空はさほど変化も
なく、点っていく商店街の軒先の灯りが日没を思わせる
たまねぎ、にんじん、じゃがいも、今日はカレーみたいだ
サラダに添えるトマトも忘れずに

夕飯が待ち遠しくてうきうきしながら家路を歩く
足どりは軽い
明日は晴れるだろうと根拠のない確信を持ちながら
僕は明日の朝の日差しを夢見た



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