頑張れと背中を押してくれる人がいる。 目標があるうちが華だろう。 そう言って自由に泳ぐ場所をくれる。 そこは澄んで深く鮮やかな水の中。 息を深く吸い、溜め込んだそれを細く長く 未来へ繋がるように吐き出していく。 そして繰り返す、律動。 大きくかく手、たまに休めて。 それでも覚えた呼吸は溺れる事を知らない。 人生は一度きり。 やめて後悔するも、続けるからこそ後悔するも 分からない。ただ白い明日があるだけで。 だからこそ好きなようにすればいい。 そう言って小さく笑うその横顔に 涙を抑える私は、幸福の敗北者。
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