その人生をたった一つの事だけに かける人がいる。 その身を全て捧げ、人生をまっとうしていく 人がいる。 彼の描く世界はその絵の如く怒涛のように 押し寄せては心をさらって行く。 その感性を才能を英知を技術を惜しむ事無く 与え続け、作品に命を吹き込む。 波の姿は他の追随を許さない。 人を虜にする事いとも容易く、心を今もなお 鷲づかみにして離さない。 私にもあれ程の才があれば…否。 そんな嘆きも羨望も通用しない。 私は私の全てを持って、彼とは別の同じ道を 目指せばいい。憧れてやまないその人は 命ある限り筆を握りつづけた。 真剣に真摯に真面目にそしていつでもユーモアをもって 作品にのめり込んでいたのだろう。 私も一生をかける夢は遠い昔に見つけてる。 後はその道を進むだけ。思いの波はやまない。
−上野公園にて−カツシカホクサイニコガレテ
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