快賊日記「funnyface」

2005年11月26日(土) 冬の散歩道

久しぶりに帰って来たという感じ。
長く、とても長く私が一番望む場所にいて、
そこからようやく一番親しむ場所へと
生還した感じです。
本当はもっともっとそこに佇んでいたいのだけれど
現実はそれを許してはくれない。
後少し。もう少し頑張りなさいと背中を押され、
ゆっくりと、でも確実に私はここへ戻って来る。
戻らなければきっと次へは進めないだろうから。
だから先ずただ今と口に出していってみる。
例えば道端の猫に。小道の影に消えそうな小さな花に。
そして歩く。いつもの見慣れた風景を思い出すように
ゆっくり歩く。目に映るもの全てが現実だと自分に
教え込むように。別の場所で時を刻んでいる
間に季節は冬を迎え、今年の終わりを運んでいる。
私は少し切ない気持ちになりながら、それを受け入れる。
また明日へと繋がる旅を始めるために。
思いを過去にする為に。


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