快賊日記「funnyface」

2005年08月28日(日) 夏の終わり。

季節が変わる空気があります。
ちょっと前に感じだそれより遥かに確かな
秋の訪れを感じる日。
自然の理に人間は少し鈍くて、
早々と感じる事の出来る虫の音が
その訪れを教えてくれる。
カーテンを開いて窓を開ければ、
夏の始まりと違った鳴き声を彼等はあげる。
これが最後と言わんばかりに切ない音を残して。
そういえば吹く風はその鳴き声に合わせるかの
ように少し冷たい。
肌をちょっと出しすぎたかなと、冷房の効きすぎた
電車の中で思う。結構同じ事思っている人が
多いかもと足元に目をやれば、
鮮やか過ぎるマニキュアの色が夏の名残を落としてる。
残暑の少し前。一番過ぎ行く季節を感じられる時。
夕暮れの空に目を上げれば渡り鳥が飛んで行った。
そして道端に見つけた心もとない姿の子猫。
生まれたばかりのその姿は愛くるしくてたまらない。
移り行く季節の中でその命はとても輝いて見えた。
町は最後の夏祭りの準備に終われていて。
人々の笑顔もなんとなくそういうのを分かっている
笑顔に見えて。私はちょっと切なくなる。
そして唐突に大好きな人の声が聞きたくなった。
私も夏の名残を惜しんでるのかもしれない…。
今日は何だか笑顔が零れる一日でした。


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