どうしても自分を責めてしまいたい時がある。 責めてしまうのではなく、責めたい。 そうする事で救われたいのかもしれない。 懺悔をしたい時、人は何から何まで自分の全てを 責め、否定する。 欲を全てなくした。食欲も睡眠欲ももちろん、 笑いたい欲も疲れを癒したい欲もサボりたい欲も。 楽しいと思える感情全てを無くし、そうする事で 手から零れる何かをつかめる気がしてた。 何も変わらない事は分かっていて、なおそうする。 それをそばで黙って見ててくれる人がいる事で やはり許されてしまっているのだろうけど。 過ぎてしまった日々に振り返るとそうする事が 正しかったのかわからない。それでも失う事なく 手に戻ったものがある。自分を力いっぱい責めたり 欲を捨て去る事で代わりにそれを得たわけでもきっとない。 それでもそう言う気持ちになる事で、もう一度改めて 大切なものを確かめられる事もある。 暑い夏、照り返す熱にそんな鬱積した思いを 少しだけ吐き出した。
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