快賊日記「funnyface」

2005年05月13日(金) 記憶

過ぎた過去はなぜ切なく思えるのだろう。
それが美しいものならなおさら愛しく切なく。
その日の思いが蘇れば、よどみなく涙が溢れる。
あの日に帰りたいとさえ思ってしまう。
過ぎた過去にすがって生きる事はないけど。
それでもあの一瞬は本物で大切で、今でも色あせる事
なく、むしろ鮮明に思い出され手を伸ばして欲してしまう。
今が辛いからというわけでもないのに。
遠い記憶の物語はそうやっていつも私を揺さぶる。
思い出したくない過去でさえそうなのだから、
愛しい過去は麻薬のようなもの。
それでも新しい扉を見つければ迷う事無く
開いて進み、その先に果てを見出すのだろうけど。
美化、されているのかもしれない。
それでも大事で愛しくて帰りたい過去でいいのだと
思う。同じ気持ちになりたくて今を生きるから。
前へ進むことと帰りたい過去がある事。同等に大切で。
きっとそれが私を突き動かすもの。


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