普通に生きて行く上で大切な事がある。 ちゃんと大人になる事、それはとても大事だと思う。 ふと暗い空を見上げて、思う。こんな時間まで起きていて しかも外をふらふらと。あの頃は暗闇が怖かった。 何だか満たされないまま、納得いかないまま成長して しまったような気になる。 大人に近づくに連れ当然子供のままではいられなくなる。 あの頃と同じように思っていて。でも自分が思うのと 他人が見る目は違うから。子供じみた事を、と。 人はいつか大人になって社会に出て常識も知って。 いろんな事を覚えるし知識も増えて行く。 その分何かが欠けていく気がするのは、誰もが思うくだらない 甘えなのか。皆同じように生きている。肌の色が違ったり 貧富の差が異常にあっても、皆同じ。 同じように食べなきゃ死んじゃうし、ついてるものも同じ。 姿形が少々違っても、する事考える事知る事も、仕事の違いや 環境の違いで得るものが変わるだけの事。 それでも優劣があって幸不幸がある。いつか土に還るのだって同じなのに。 昔は。あの頃は、もっと神様に近かった気がする。 別に宗教論者じゃないけど。もっと、神様に愛される子だった気がする。 それが何時の間にか、自ら手を離してしまったような。 子供の頃はもっと頑なだった。もっと自分でいてよかった。 もちろん人と生きて社会に生きているのだから、子供のようには いられないけど。何となく、あの頃の自分と今の自分が全然別人の ような気がするときがあって。そんな時は記憶の中の自分に謝って しまう。もっと自然に、もっと自由に生きているはずなのに。 何て…こんな愚にもつかない事を考えるのは、きっと本番が終わって 淋しくなってしまってる証拠。芝居に夢中の時は、いつだって逆に あの頃の自分に偉そうに笑うから。 少しの休憩はちょっとだけこんな事を考えてしまうから、 今のうちにこの思いを夢の中まで持っていってしまおう。 またすぐに、何も考えられない程熱い日々がやって来るから。
|