快賊日記「funnyface」

2003年08月10日(日) 行進

人間という動物はとても防衛本能の強い動物らしいです。
人間の知能がその役割を果たすそうで。
例えば悲しい事や辛い事は時という現象により
遠い記憶にいつしか変わり、果ては痛みをも取り除いて
くれる。もてあます程の痛みなら記憶そのものを
曖昧に、またはなかった事にさえしてしまう。
それも自分を守る術なのでしょう。
それから耳。人間の耳は都合よく出来ていて、
自分にとって大事だと思う事しか聞き取らないそうです。
もちろん普通に生活していたらそれだけでは済まないけれど。
好きな人の声はすぐ分るとか、特定の事にだけ
反応するっていうのも、よくある話で。
人間というのは知れば知るほど面白い生き物だと思う。
忘れたい程悲しいのに、過去のものにしてしまうのは
あまりにも辛い事なんかあって。
この痛みは取り除きたいけど、時と共に忘れてしまうのは
なんて悲しくて薄情な事のように思えてしまうんだろう…なんて。
矛盾してるけどそれが本当の事。
生きてる自分はいつだって前に進んでるから、なくしてしまった人や物に
捕らわれる事は出来ない。悲しい思いも辛い矛盾も全部飲み込んで
いつか会える日を信じて強くいなければならない。
出来る事はその時の気持ちを忘れない事。
たったそれだけの事がとても大事。前へ進む為、ただそれだけ。


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