快賊日記「funnyface」

2003年06月13日(金) 序章。

梅雨が始まりとても蒸し暑い今日の空。
ベンチを探して辿り着いた公園にも木陰は少なく、
やっとそよぐ風が汗ばんだ肌に気持ちいい。
高く高く空を見上げて今日雨が降らなくてよかったと。
心からそう思った。二日前は雨だった。
先週から崩れるといった天気は以外に持って、
週が明けると同時に梅雨という形で雨は降った。
それはまるで涙雨。少し遅れてこの身に降った。
それも長くは続かない。天も人も晴れを知っている。
晴れ渡った空を見て心に始まりが生まれる。
次回公演の「YOUR LIVE」は人の命を大事に大事に思う話。
ならば人の為に演じよう。振りかえれば心許ないこの人生。
それでも自分の為に必死で生きて来た。
失って始めて気付く事ばかりで。知らない事が罪だと改めて
思い、やはり知らなかったんだと思い知る。
芝居が好きで演ずる事が楽しくて。例え名が知られてなくても
人前で演ずる以上見てくれるお客さんの為につまらない物は
見せられないと。そう思ってた。そしてそれさえも自分の為でしかなく。
人の為に演じれない人間の言葉なんて決して他人の心になんか
届かない。自分はここで誰かを想い演じてみよう。
この声があなたへ届くように。この身があなたへ写るように。
この心があなたへたどり着けるように。
あなたへ贈る物語。あなたへ。あなたへ。あなたへ。


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