快賊日記「funnyface」

2003年06月08日(日) デッドライン

なぜもっと気が利いた事が出来なかったのだろう。
後悔はいつだって後から後からこぼれて。
いつから知らない人間になってしまったのだろう。
小さい頃は兄弟のように手をつないで。
好きだよって言ってくれた。
あの子はもういない。
いつから独りぽっちで生きてたんだろう。
一人は嫌だと泣いてたのに。最後は一人を選んで
しまった。なぜ乗り越えられなかったのだろう。
手を伸ばす人はいたはずなのに。
なぜ届かなかったのだろう。
そして自分は、遠かったはずでもない。
頭のどこかで知っていた。それでも日々の忙しさに
余裕もなくて。失った結果がこんなに打ちのめされて。
自分には何も出来ない。誰も守れない。誰も助けれない。
こんなにもちっぽけで役立たずな人間。
何の為に芝居を選んだんだろう?誰かを助けられる
はずじゃないのか。誰かに何かを伝えられるはずじゃ。
こんなに何も持ってない自分は、それでもこの痛みを
乗り越えなくちゃいけないんだ。
今度こそ間違わないように。次こそ誰かを救えるように。
それまでは必死で自分を救うんだ。守るんだ。
何も出来ない自分がせめて愛する人に無様な姿を
見せないように。せめて自分で自分を守れるように。
前へ前へ足を無理矢理にでも前へと進めて。
乗り越えて行く。昨日を。この日を。
少し高い所が苦手になった臆病な心を乗り越えて行くんだ。


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