| 2003年05月17日(土) |
Over The Sky |
空は翼を持つもののための物。 でも翼のない人間だからこそ空に焦がれるわけで。 飛び降りをする人の気持ちは皆目分らないけど、 空に身を委ねた瞬間飛べたなら、喜んで身を投げるだろう。 大空を我が物顔で旋回して行く鳥たち。 帰る場所を求めてさまよう事もしばしば。 闘いの末地に落ち、翼が何の意味も持たなくなる時も。 それでもやはりあの広い空を飛び回る姿は自由の象徴。 空と大地に抱かれた私としてはどうしても贅沢になってしまい 空を一度でいいから捕まえたくなる。 何度となく空へ向かって手を伸ばし、その青をこの手に捕らえた事か。 空を見上げるのは毎日の日課。雨でもお天気でもそれは変わらない。 ずっとして来た事で、これからもきっとする。 空を見て季節を感じたり。飛行機雲を見つければちょっと嬉しい。 時に空回りする気持ちや急いた気持ちを空の色が代弁してくれたり。 この世の自然と言われるものは、なぜか心を落ち着かせる。 だからこれはもう好きとか嫌いとかの問題ではないのかも。 それでも好きなものを書こうと思った時に浮かんだ空の青。 大地の鼓動と緑の息吹。そして限りなく広大な命の海。 そして明日もまた空を仰ぐ。もっと高くもっと上まで。 それはまるで心の祈り。不確かな夢への祈りのように 空を望む。いつかあの空を越えたいと。ただ望む。
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