快賊日記「funnyface」

2003年03月17日(月) 旋回

人間というのは、どうも区切りをつけたがるクセがあるようで。
学生の頃はもう卒業の年とかもう高校生って簡単に
区切りがつけたのに、じゃぁ今はどこでどうつけたら
いいんだろう?そう考えて浮かぶのが季節。もう春です。
春といえば草木が芽吹く気持ちのいい季節。そしてお別れの
季節だとか。なんとなく自然達と一緒で新しい事の始まりばかりが
頭にあったけど、卒業や何かで別れもまた春に多いんだなと
ふと思い出しました。そういえば故郷を後にしたのも当然の如く春。
桜が満開に咲いて、そして最後の花が散る頃には東京にいました。
確かにお別れの季節なのかもしれません。日本は春に区切る国だから。
まだ少し感傷的になってる自分がいるのか。切なさが胸に忍び込んで来る。
今日会って明日別れてしまう人もいる。昨日会った人が同じ夢を
永遠に追い掛けるようになる事もある。そう、同じ船に乗って。
それはやっぱり奇跡みたいで嬉しい。ありがとうと言えば礼を言うのは
まだ早いと笑われ、ごめんと頭を下げれば、目の先が違うと鼻先を
かすめるように差し出された指先は上にピンと伸びている。
ほんの少しこの時の流れに乗っただけ。別に感傷的になってる訳じゃない。
まだまだこれからだし外は春。暖かくなり始めた風に、何を憂う事がある。
これからまだまだ楽しい事ばかり。だからこんな気持ちは本当は嘘で。
きっとその言葉を聞きたい…否、言わせたかっただけなんだ。
確信的に笑えば当然という笑みが帰って来る。季節は巡る。
うちらの世界も回って巡って行く。明日ある出会いが最高ならそれでいい。


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